三島北、対話でチームワーク
全国高校駅伝(25日、京都)女子の部で三島北が初出場を決めた。小林一幸監督(42)は、長距離走の指導はまだ5年目だが、選手との対話を続けながらチームワークを築き上げ、県大会で毎年順位を上げていっての初優勝だった。チームの中心は1区の市川絵理(2年)。横断幕に書かれている「俺がやらねば誰がやる」の精神で、全国の舞台でも全員が全力疾走を見せる。
三島北の陸上競技部員は、だれもが大きな声であいさつをする。小林監督は「心のこもったあいさつをしよう、と。声は自分の表現、気持ちの表れ。うちは生徒とともにやってますから」と説明した。
長距離走の指導歴は5年目。現役時代は高校総体で8位になったやり投げ選手だった。「(長距離走の)知識はあまりない」と認め、押し付けの指導法は取らない。「毎日グラウンドに出て常に一緒になる。情熱は負けてません」。表情や声を聞くだけで状態が分かる。全員の心に耳を澄ますことで、信頼感も自然に生まれた。森本明子主将(3年)は「一緒になって喜んでくれて、悩んでくれる。先生の支えがあったから続けられた」と感謝した。
甘やかしてはいない。「喜びや楽しさは、つらい練習をするほど大きい」と話し、怒るときは容赦ない。ゴルフ場でのクロスカントリーなど練習も厳しい。小林監督が考えた「俺がやらねば誰がやる」の横断幕は強い決意の表れだ。「女子だけど『私』とか『自分』はどうだろう、と。高校生は技術より心の面が大きいですから」。この心意気が快進撃につながった。
都大路でも全員が自分の役割を果たそうと必死だ。メンバーから漏れた森本主将は「精神面のサポートをする」。勝敗の鍵を握る1区の市川は「10番台で来て、勢いを与える走りをしたい」と意気込んだ後、笑顔でこう言った。「当日はクリスマス。それに恥じないプレゼントを先輩にあげたい」。強さと優しさを兼ね備えた三島北。初の全国舞台でも、やってくれるに違いない。【浜本卓也】
[2005/12/21/09:25 紙面から]
写真=チームワーク抜群の三島北メンバーは笑顔でガッツポーズ
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