清水チョ決勝弾!さぁ来い浦和/天皇杯
<天皇杯:清水1−0C大阪>◇29日◇静岡◇準決勝
清水が01年度天皇杯以来4季ぶりのタイトル獲得にあと1歩と迫った。延長戦の末に1−0でC大阪に競り勝って、元日の決勝浦和戦(国立競技場)に進出した。延長前半11分、FWチョ・ジェジン(24)のヘディングが決勝弾だった。チョは約1カ月ぶりの戦列復帰で120分間フル出場、体を張ったプレーでチームを鼓舞した。新人DF青山直晃(19)ら若手や守備陣も奮闘。強いエスパルスが戻ってきた。
「オレンジの若虎」FWチョの真骨頂だった。右のDF森岡からのクロスにこん身のジャンプで、相手DFより頭1つ抜け出した。ボールは頭の後、肩に当たり、緩い放物線を描いてGKの頭上を越え、ゴールに吸い込まれた。「運よく入った」。先月26日鹿島戦以来のピッチ、疲れも否めない時間帯、それでもゴール前では、右ひざの不安など頭から消えていた。
「試合前から、痛くても最後までやり通すつもりだった」。気迫がチームを引っ張った。ゴール前では接触を恐れずにボールへ飛び込み、つぶれ役となり、相手のマークを引きつけて好機をつくった。「正直、きつかったが、ファンのために頑張った」。大黒柱FWマルキーニョスが不在の穴を、高さと強さという自分の武器で埋めた。歯を食いしばり、鬼の形相でピッチに立ち続けた。
前線の奮闘に守備陣も応えた。青山はFW西沢を抑えきった。「(西沢は)体が強くて、最初に当たった時、びっくりした」と一瞬ひるんだが、最終的に「空中戦は自分なりにできた。自信になった」。これで天皇杯4試合無失点だ。
リーグ戦では15位に甘んじた清水が、頂点まであと1勝と迫った。「時間はないが、体力をため、内容よりも『勝つ』という結果を得るために頑張る」と、チョは勝利への執念をむき出しにした。青山は「(元日決勝は)サッカーをやる者のあこがれ。勝たなきゃ意味がない」。エスパルスは強くなったと証明するために、必要なのは勝利だけ。最後に浦和をねじ伏せる。
[2005/12/30/10:30 紙面から]
写真=延長前半11分、清水FWチョ(中央)がヘディングで決勝ゴールを決める
|