|
2004/05/03
|
 |
沈黙の問いかけ"WHAT'S URAWA STYLE"
TBSアナウンサー 土井敏之
抜けるような青空に開放感はなかった。鉛色の屋根が覆い被さっているような重い空気が支配していた。
4.18駒場スタジアム J1浦和ー大分 完売 当日券なし 超満員 いつもと同じ。
でもいつもと違うのは、応援がない!
横断幕も旗も声もなし。あのJ屈指の熱い愛を持つ浦和サポーターが、である。
試合前に入ってきたこの情報に頭を抱えたのはチームだけではない。中継する私たちも!
この熱を伝えるのが中継の狙いでもあったのだ。代表は見るけど、海外組の活躍は気にするけど、Jはねぇ…という人たちに一番訴える力があるのは盛り上がってる様子を見せる事だから。う〜んこうなっては仕方がない。
開口一番「超満員です。でも静かです」うそはつけません、ジャーナリストの端くれとして 笑
解説のミスターレッズ福田正博さんも「だらしない試合して途中から応援なくなったのは何度も経験あるけど(笑)最初からは覚えがないなあ」と語るこの現象、狙いは試合途中唯一掲げられた横断幕に示されていた。
”WHAT'S URAWA STYLE” 浦和のサッカーって? 何がしたいのか示せということだ。相手以外にも難題と戦うのは大変だが、その相手自体も難敵。今年の大分、堅守速攻、アウェイを恐れぬ高い守備ラインをキープする好チームだ(皮肉にも?大分はSTYLEを貫いた)
ブーイングでも力になるとよく言うが、あれは本音だ。実況も静かな中では浮いてる? と不安になる。
思わずうなずいたが、試合後ある選手も「やりにくい!まるで勝った気しないよ」とこぼしていたが…
そう、4ー1で勝ったのです。でも、最後まであの歓声は戻ってこなかった。サポーターもSTYLEを貫いたと言う事だ。
選手は勝利という結果で答えた。サポーターからの回答は広島、鹿島、新潟戦と続く中でいつか? 特に新潟はAWAY、4万人の中に飛び込んでも声を送らないか?
代表で中断中、Jのことが気になっている。
土井敏之(どい・としゆき)
1970年(昭45年)8月19日生まれ。東京・西高−早大法学部を経て、94年NHK入局。その後、TBSに移籍する。スポーツ中継のほか、98〜03年には「スーパーサッカー」担当。03年4月からは、情報番組「ウォッチ!」(午前5時30分〜8時30分)を担当し、TBSの朝の顔として活躍中。中学2年生の84年、全国中学バレーボール大会に出場したこともあるスポーツマン。
◇昭和45年会 選手やマスコミなどの垣根を取り払って集まって結成されている懇親会。会長は名古屋DF秋田豊。昭和45年生まれが原則だが、多少の前後は認めている。特に女性会員については、年齢未公表の人が多いため(怖くて)確認できない。
|