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2004/06/14
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よりよいメディカルサポートのために
フリーランスジャーナリスト:小崎貴紀
Jリーグ開幕から2002年のワールドカップまで、私は広告代理店勤務やサッカー専門誌編集記者、さらにはスカイパーフェクTV!の番組プロデューサーとして、サッカーを中心としたスポーツマスコミの世界で仕事を続けてきた。その間、選手のフィジカルコンディショニングが向上してきたとはいえ、それでも選手の負傷やメンテナンスに対して、指導者、チームそして医療関係者間において、大きなギャップやミスコミュニケーションの何と多いことか、と感じていた。
そんな折、偶然にも私自身が複数の医療機関を運営する立場となり、この2年間は医師や医療スタッフとともに実際に医療サービスを提供する側として、子供からトップアスリートまで幅広くスポーツ選手に関わってきた。そうした医療現場からスポーツ選手の置かれた環境を目の当たりにすると、トッププロチームや一流アスリートですら満足できる医療サービスを受けることができるのは僅かであること、スポーツ選手自身や指導者の負傷や医療に対する無知やコミュニケーションギャップが招いた悲劇、いまだに『根性主義』を掲げる若年層指導者など、マスコミ時代には表層しか知ることのできなかった問題の根深さに驚かされたものだった。
もちろん、医学自体をはじめ医療技術や器具・薬剤は日々進歩している。スポーツ医学に造詣の深い医師も増加している。スポーツを取り巻くトレーナーや栄養士、そうしたノウハウを学ぶ指導者やチーム関係者も多い。さらには選手自身もフィジカルコンディショニングやメンテナンスに貪欲だ。これら各論においては、それぞれが向上しており、選手寿命や競技のレベルアップの好材料ばかりとなる。しかし、こうしたそれぞれの立場(選手、医師、トレーナー、指導者、チームなど)におけるノウハウや意識・技術を効率よくコーディネートしていくことが重要であり、まだまだ未成熟と感じるのだ。従って医療の現場からスポーツ世界を眺めたとき、若年層からトッププロにおいてまで、こうしたそれぞれの役割を統率し、選手・チームのスキルアップにつなげる“メディカルプロデューサー(コンサルタント)”といった役割を設けていくことが、さらなるスポーツ文化向上への“良薬”といえるのではないだろうか。
小崎貴紀(こざき・たかのり)
1970年(昭和45年)8月26日生まれ。広告代理店や学研『サッカーストライカー』誌編集記者を経て、スカイパーフェクTV!のプロデューサーとして2002年日韓ワールドカップ中継事業に携わる。主な取材歴はワールドカップ、アジアカップ、オリンピック等。2002年秋からは医療機関運営とフリーランスジャーナリストを兼業。
◇昭和45年会 選手やマスコミなどの垣根を取り払って集まって結成されている懇親会。会長は名古屋DF秋田豊。昭和45年生まれが原則だが、多少の前後は認めている。特に女性会員については、年齢未公表の人が多いため(怖くて)確認できない。
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