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2004/06/21
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浪速のやんちゃ坊主の涙
フリーアナウンサー:高木聖佳
生粋の(?)大阪人の私が「関西Jチームの魅力を全国に広めよう!」という野望を胸に、上京して1年。昭和45年会の先輩方(と、自分は年下だと必死でアピール)に助けていただきつつ、現場を飛び回ってます。
私がピッチリポートをしたい、と思ったのは、スタジアムでヒーローインタビューを見てから。選手の最高の瞬間に立ち会えるなんてめっちゃいい仕事やん…と単純に思った私が「あの仕事したい〜」と叫んだ挙句、ホントにピッチサイドに立ってるんですから世の中言い続けてみるもんです。
夢かなって、たくさんの選手にマイクを向けてきましたが、思い出深いのはC大阪の大久保嘉人選手。
試合前、「今日点取るよ」と言うので「じゃあヒーローやね。何聞いて欲しい?」と返すと、少し考えてから急に真剣な顔で「ネルソンさんのために取ったって言いたい。」と一言。
その日は、大久保選手が入団を決めるきっかけになった、元C大阪スカウトのネルソン吉村さんが亡くなってすぐのホームゲーム。喪章を付けて臨むC大阪が勝った場合、その話が出るのは自然なことでしたが、大久保選手が自分から言い出すとは意外でした。
まだ勝つとも、ヒーローになるとも決まってないのに「あー、でも泣くかもしれないから長くは聞かないって約束して」と何度も言った大久保選手。その大久保選手が本当にゴールを決めて、お立ち台に立つ事になったのは偶然じゃなかったと思います。
インタビューでは約束通り「今日はネルソン吉村さんも見守ってくれましたね。」と一言だけ聞いてみたものの、大久保選手は既に、私の「ネルソン吉村さん」の言葉を聞いたとたん目が涙で一杯になっていました。それを隠そうと必死で答える姿は、普段のやんちゃなイメージとは全く違うもの。つい私も言葉が詰まり気味になってしまいました。
ちなみに大久保選手はうれしい時も涙もろくて、チームが苦しい中、勝利をつかんだ時にも「泣きそうになった」と言いながら、やっぱり既にちょっと泣いていた事もありました(笑)。
今の私の楽しみはアテネでの、同じく人間味あふれる山本昌邦監督と、2人揃っての感涙のインタビュー。これ、ちょっと見たいと思いません!?
高木聖佳(たかぎ・きよか)
2月14日生まれ。大阪府出身。96年よりフリーアナウンサーとなり、サッカー、プロ野球、アメフトなど、関西を中心にさまざまスポーツ中継、番組を担当。2003年より東京に仕事の拠点を移し、スカイパーフェクTV!やニッポン放送のJリーグ中継のピッチリポーターとして活躍。夢は関西Jチームのリーグ制覇。
◇昭和45年会 選手やマスコミなどの垣根を取り払って集まって結成されている懇親会。会長は名古屋DF秋田豊。昭和45年生まれが原則だが、多少の前後は認めている。特に女性会員については、年齢未公表の人が多いため(怖くて)確認できない。
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