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(2004年3月7日付紙面から)
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田中のゴロシュートが五輪導く!
<五輪アジア最終予選:U23日本2−0U23UAE>◇3月5日◇UAE・アブダビ、アルジャジーラ・スタジアム
UAE戦では田中の2本のグラウンダーのシュートをGKがはじき、2ゴールにつながった。サッカー解析システム「opta(オプタ)」のデータでは、田中がU−23代表で放った28本のシュートのうち10本がグラウンダー。35・7%という割合は、シャドーストライカー(SS=最前線からやや下がった位置を得意とするアタッカー)型としては出色の高さだ。そのシュートの質が、土壇場で日本を救った。
やはり、転がせば何かが起きる。田中がUAEをゴロで打ち崩した−。まるで野球のような話だが、日本を首位に押し上げたのは、田中のシュートの質によるところが大きかった。高松の先制点も、田中自身の2点目も、田中のグラウンダー(地面にワンバウンド以上したもの)のシュートから生まれた。これは偶然ではなく、田中にとっては必然性のあるものだった。
U−23代表での田中のグラウンダーシュート割合は35・7%。SS型としては非常に高い。センターFW(CF)型はヘッドで上から下にたたきつけるケースが多いため、グラウンダー割合が25〜35%と高くなるが、足で下から蹴り上げるSS型はそうはいかない。15〜20%が普通だ。
田中がシュートを工夫するようになったのは、オフト前監督のひとことがあったからだ。切れ味鋭いドリブルからのチャンスメークに自信を持っていた田中だが「FWなんだから、ドリブルじゃなくゴールで評価されなさい」と言われ、意識を変えた。
手本にしたのが浦和のチームメートであるエメルソンだ。エメルソンは昨年のJリーグで31・8%をマークするなど、グラウンダーの割合が高い。田中自身も昨季は25・4%だったが、それでも及ばない。GKが捕りにくいグラウンダーを連発する姿に学び、大舞台で生かした。U−23代表での35・7%という数字は、そのエメルソンを超えるものだ。【小西弘樹】
◇opta(オプタ) Jリーグやプレミアリーグの公認するプレー分析データ。ただし、今回使用したデータ(シュート数等)は公式記録とは一致しない。出場時間はロスタイムを含めた正味の時間を採用している。
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