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データでみる日本代表「解析料理」

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(2004年3月23日付紙面から) バックナンバー一覧へ

得点の法則は「少ないパスからシュート」

<五輪アジア最終予選>


◆五輪予選のP/Sレーティング◆
月・日 結果 相手 P S P/S
5・1 3○0 ミャンマー 567 29 19.6
5○0 ミャンマー 481 23 20.9
3・1 0△0 バーレーン 510 15 34.0
4○0 レバノン 497 24 20.7
2○0 UAE 386 12 32.2
14 0●1 バーレーン 494 18 27.4
16 2○1 レバノン 479 22 21.8
18 3○0 UAE 364 19 19.2
五輪最終予選 3778 162 23.3
(参考)ジーコ日本公式戦 3439 106 32.4

(参考)トルシエ日本W杯

1657 37 44.8
※P=パス、S=シュート

 サッカー解析システム「opta(オプタ)」のデータを使い、山本監督が常に口にした「世界標準のチーム作り」というキーワードについて検証する。

 02年W杯後、国際サッカー連盟(FIFA)のまとめたテクニカルリポート(技術&戦術報告書)によれば、W杯全体のゴールの4分の3がボールを奪ってから15秒以内のゴールだった。今では多くの人が知るようになったデータだが、山本監督は02年8月の就任当初からこの結果を口にしていた。「手数をかけないで攻めろ」と、選手たちに口酸っぱく言い続けた。

 パスの本数をシュート数で割ったP/Sレーティング(シュート1本を打つのに何本のパスを要しているかの指標)を見れば、その成果は明らかだ。2次予選と最終予選の8試合通算で23・3。W杯のトルシエジャパンの44・8、ジーコジャパンの32・4に比べ、はるかに低い数字だ。



◆02年W杯P/Sレーティング◆
最終成績 チーム P S P/S
優勝 ブラジル 2612 86 30.4
準優勝 ドイツ 2570 95 27.1
3位 トルコ 2770 59 46.9
4位 韓国 2990 88 34.0
8位 米国 1697 50 33.9
イングランド 1760 53 33.2
スペイン 2496 64 39.0
セネガル 1581 49 32.3
16強 日本 1657 37 44.8
1次敗退 サウジアラビア 1321 23 57.4
中国 1196 14 85.4

32チーム平均 36.6

 02年W杯の統計では、P/Sレーティングの低いチームは好成績を残し、高いチームは苦戦している。全64試合のべ128チームのうち、低かった10チームは6勝2分け2敗、高かった10チームは1勝2分け7敗という数字が残っている。また、ベスト8に進出したチームの平均値は、トルコ以外は、すべて日本より低い。逆に、1次リーグで惨敗したアジア勢は高くなっている。パス本数を少なくし、手数をかけずにシュートに持っていかなければ勝てないことが明白だ。

 今回の予選でも、苦戦したバーレーン戦などではP/Sレーティングが高い。それでも、8試合平均23・3は、W杯全チーム平均の36・6よりも低く、効率のいい攻撃であったことを証明している。決定力不足や、最終局面での決断力などの問題はあった。それでも、手数をかけない攻撃の質という点では、「世界標準」という看板に偽りはなかった。【小西弘樹】





今野MVP!?

<五輪予選の選手別総合スタッツ>
 MF今野をMVPに推す声が多いが、数字にも表れている。ブロック21回、クリア67回、インターセプト15回はいずれもチーム最多。合計して103回も相手の攻撃を防いでいる。プレー機会397も、鈴木の396回をわずかに上回り最多を記録した。攻撃面では4ゴールの大久保、3ゴール2アシストの田中のいずれかだろう。ゴール以外の数字はすべて田中が上回っており、安定した能力を示した。

◆アテネ五輪予選(2次&最終)日本代表メンバーの総合スタッツ◆

選手
出場
時間
プレー
機会

アシ
スト
シュ
ート
ラスト
パス
パス クロス スルーパス ドリブル 守備
総数 成功 総数 成功 総数 成功 総数 成功

徳永 6 531 322 0 0 4 8 225 164 22 4 5 2 21 15 10 49 8
那須 5 475 297 1 0 6 2 205 170 4 0 0 0 1 0 9 65 3
茂庭 5 471 253 1 0 7 2 174 134 0 0 0 0 1 1 2 55 3
阿部 5 440 301 2 2 10 18 254 212 33 10 0 0 0 0 2 33 2
闘莉王 4 316 219 0 0 4 1 139 103 3 0 1 1 1 1 5 65 2
角田 2 187 127 0 0 2 2 105 91 3 2 0 0 1 1 0 14 2
青木 2 187 124 0 0 3 3 99 88 1 0 0 0 0 0 2 18 0
近藤 1 94 57 0 0 1 0 44 41 1 0 0 0 0 0 1 7 1
三田 1 94 70 0 0 1 1 52 45 2 1 0 0 0 0 0 15 0
菊池 2 64 35 0 0 0 1 27 24 0 0 0 0 0 0 0 6 1

今野 6 569 397 0 0 2 5 275 230 3 1 1 1 4 1 21 67 15
鈴木 7 555 396 1 1 9 7 309 234 13 2 4 1 2 2 17 49 7
森崎浩 5 469 375 0 0 5 16 320 220 48 14 2 2 2 1 6 33 3
松井 7 432 326 2 0 12 13 219 161 21 5 5 4 18 1 13 20 10
石川 6 379 232 2 0 10 14 179 114 41 10 5 1 31 25 6 9 3
前田 5 293 195 0 1 3 11 129 103 7 2 2 1 9 4 9 18 8
根本 3 261 186 0 3 10 12 149 103 48 17 0 0 10 8 4 11 0
森崎和 1 94 95 0 0 4 2 81 70 3 1 0 0 3 3 1 7 2

山瀬 2 88 48 0 0 2 1 25 16 4 1 1 0 0 0 1 5 1
田中 8 516 289 3 2 24 5 191 126 21 8 7 1 27 17 6 5 3
平山 5 377 190 0 1 12 3 130 69 3 0 1 1 6 2 8 4 0
大久保 4 333 145 4 0 17 5 74 57 7 2 4 3 15 1 2 4 2
高松 4 204 89 2 0 7 2 58 31 0 0 1 0 2 1 6 5 1
中山 2 119 41 1 0 6 1 26 20 0 0 0 0 3 3 0 2 0
坂田 1 13 8 0 0 1 0 6 4 1 0 0 0 0 0 0 0 0

選手
出場
時間
プレー
機会

セー

被枠
内S
パス シュート
阻止率
枠内S
阻止率
1試合
平均失点
その他
総数 成功

7 664 198 2 15 60 15 9 8 96.7% 88.2% 2.86 0 11 0
岩丸 1 93 11 0 0 1 0 129 86 100% 0.0% 0.00 0 0 0
※ラストパス=シュートにつながったパス。B=ブロック、C=クリア、I=インターセプト、S=シュート。セーブ=枠内シュートを防いだ数。



◇opta(オプタ) Jリーグやプレミアリーグの公認するプレー分析データ。ただし、今回使用したデータ(シュート数等)は公式記録とは一致しない。出場時間はロスタイムを含めた正味の時間を採用している。

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