ジーコ監督ガッツポーズ/ウルグアイ戦
いつものジーンズ姿ではなかった。ジーコ監督は、青を基調にした代表のウエアを着て初めて指揮を執った。前半23分の中村の同点PK、後半12分の稲本の同点ゴールが決まると、思わず両手でガッツポーズをした。白星はまたもお預けとなったが、2度のリードを追いついたことに納得していた。「1点失ってもすぐに追加点を取られず、精神的な強さが出てきた。中盤の4人にも満足している。パスミスも少なかった」。
ジーコ監督にとって実質的な初陣だった。昨年の2試合は練習期間も短く、顔合わせの意味合いが強かった。今回は4日間の合宿を行った。午前と午後の2部練習などでみっちりとジーコイズムをたたき込んだ。「シンプルに確実に」「声を出せ」。中村は「常にシュートをする意識で前へ行けとか、選手の意識で鋭い指摘がある」と話した。
合宿では守備を強化した。「中盤から後ろは組織力が必要」。ボランチとDFラインの位置取りとカバリングなどを繰り返した。レコバ、フォルランの攻撃をほぼ抑えきった守備陣に「DFラインとボランチのバランスを理解してくれた」と合格点を与えた。
ウルグアイには因縁がある。76年2月25日、モンテビデオでのブラジル代表デビュー戦の相手がウルグアイだった。1−1で迎えた残り1分に得たFKのチャンス。ジーコの右足から放たれたボールがゴールネットを揺らした。決勝ゴールになった。「相手の壁を越えたところでボールを落とした。うれしくて大喜びしたのを覚えている」。監督として再現を狙ったが、惜しくもならなかった。
米国遠征が二転三転して中止となり、何とか実現したウルグアイ戦。勝てなかったが、選手間の連係が深まり有意義な試合となった。次は4月16日の韓国戦、ソウルに乗り込んでジーコジャパン初勝利を目指す。
[2003/3/29/09:25]
写真=サイドライン際で選手に指示を出すジーコ監督
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