左DF三都主!ジーコ日本総取っ換え
強豪相手に大胆なテストに出る。日本代表ジーコ監督(50)が、今日11日のパラグアイ戦(埼玉スタジアム)での大幅な先発メンバー入れ替えを決断した。1−4と大敗したアルゼンチン戦(8日)での先発からMF中田英寿(26=パルマ)GK楢崎正剛(27=名古屋)以外の9人を代えた。18日開幕のコンフェデレーションズ杯(フランス)の過密日程を考慮してのテストだが、特にDF陣は左で三都主アレサンドロ(25=清水)を起用するなど4人総入れ替えの新布陣で臨む。
先発組に渡される黄色いビブスが意外な顔ぶれの前に置かれていった。さいたま市内で行われたパラグアイ戦の前日練習。DF坪井、MF遠藤らがビブスを身につけた。1−4で完敗した8日のアルゼンチン戦から中田英、楢崎を除く9人が入れ替わっていた。ジーコ監督は11人を集め「明日(11日)はこのメンバーでいく」と宣言。少し驚いた顔の選手たちが、30分1本の紅白戦のためにピッチへ散っていった。
DFラインは4人そろって一新された。宮本、山田に加え、初出場の坪井。さらに左サイドバックには攻撃的な三都主が入った。稲本が右太ももの張りと痛みを訴え、ボランチ2人も交代。さらに中山が左太もも裏の肉離れで戦線を離脱し、大久保と高原が2トップに座る大胆布陣だ。左サイドにはイタリアから帰国したばかりの中村が入った。ジーコ体制では全試合出場していたDF秋田は「言われてないけど、あれでいくんじゃないの」とコメントして練習場を後にした。
練習後の会見で、ジーコ監督は先発の大幅交代の意図を説明した。「コンフェデ杯は2日おきに試合があり、日程が厳しい。全員が試合を経験し、試合勘を持たせたい。ケガ人なども休ませたい。決してアルゼンチン戦の内容が悪かったからじゃない」。今年最大の目標にする大会。長期的視野に立ってのテストであることを強調した。
しかし、相手はW杯常連国パラグアイだ。昨年8月にはブラジルを1−0で撃破している。さらに目標のコンフェデ杯前の最後の試合でもある。これまでジーコ監督は「(パラグアイ戦について)コンフェデ杯の初戦(18日)で対戦するニュージーランドと戦うメンバーに近い状態でスタジアムに足を踏み入れたい」と話していた。代表初先発も山田、遠藤、坪井、大久保の4人。大胆なテストとはいえ、結果と内容次第では今後のジーコジャパンを左右する重要な試合となる。
若いDFラインはスピードがある。ジーコ監督は「紅白戦でやっており、ポジションやカバリングなど細かい点も問題ない」と言う。速さが生きれば、相手の狙いであるカウンターを封じ込める可能性は十分にある。さらに欧州組で合流の遅れていた高原、中村もそろい、攻撃力も上がっている。「アルゼンチン戦の敗戦を払しょくする意味で、いい試合をしてほしい」。一気の上昇ムードに乗りフランス入りするために、ジーコ監督は合格ラインの結果を待っている。【飯田玄】
[2003/6/11/08:58 紙面から]
写真=ごっそり入れ替えた先発組を集め、厳しい表情で指示を出すジーコ監督(右から2人目)(撮影・たえ見朱実)
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