日本完封開幕、俊輔2発/コンフェデ杯
<コンフェデレーションズ杯:日本3−0ニュージーランド>◇初日◇18日(日本時間19日)◇サンドニ・フランス競技場◇1次リーグA組
ジーコジャパンが開幕戦、勝利を飾った。3年前、フランスに0−5で大敗した因縁のフランス競技場のピッチに立った日本はニュージーランドと対戦。試合開始から細かいパス展開と速攻で攻撃の形をつくると、前半12分、MF中村俊輔(24=レジーナ)が左から流し込み、先制。後半20分にはMF中田英寿(26=パルマ)がミドル弾で試合を決めた。ジーコ監督(50)が目標に掲げた1次リーグ突破に向け、幸先の良いスタート。次戦は20日、フランスと対戦する。
サンドニで日本が確実に勝ち点3を奪った。序盤で欲しかった先制点を奪った。前半12分、カウンター攻撃から中田英がゴール中央へドリブル突破。パスを受けた高原のトラップミスで左へ流れたボールに、今度は中村が追いついた。相手GKの動きをみながら角度のない位置から左足でゴール右隅に流し込んだ。序盤での先制点は日本にとって今季初めて。同点に追いつこうと前掛かりになったニュージーランドのミスを突き、速攻を仕掛けるなど、攻守ともにリズムをつかんだ。
1−0で迎えた、後半20分には中田英が胸のすく22メートル弾。なかなか追加点の奪えない、チームのもやもやも吹き飛ばした。同30分には中村は頭でこの日2点目を決めた。日本代表の「2枚看板」がゴールに、スタンドの日本人サポーターから中田、中村コールもわき起こった。
13日にフランス入りしてからジーコ監督は攻守にわたり、これまでにない細かいチェックを続けてきた。同監督は「戦術的なこと、紅白戦、最後の仕上げのフィニッシュというようなことを、もう1回積み上げたい」とボランチ2枚、4バックによる守備対応、主力11人全員での前線からのプレス連係、攻撃でのセットプレー、紅白戦と4日間はできる限り完成度を高めてきた。
これまでは、すぐに先発メンバーを発表していたジーコ監督も「国を挙げての戦い。最後の最後まで明かせない」と真剣勝負の厳しさを意識。ジーコジャパンにとって初の公式大会。ニュージーランド戦だけに集中していた成果が白星発進につながった。
日本代表にとってサンドニは因縁の場所だった。01年3月に日本はフランスと対戦したが降雨の悪コンディションの中で0−5と大敗。中村はW杯代表メンバーから外れる契機にもなった。ジーコ監督にも苦い思い出があった。ジーコ監督は「日本がニュージーランドと戦う。その事実しかない」と平静を装ったが、98年フランスW杯決勝ではブラジル代表テクニカルディレクターとしてフランス戦に臨み、完敗していた。
初戦の快勝は、過去の悪いイメージを払しょくする大きな1勝でもあった。1次リーグは20日フランス、22日コロンビア戦と強豪との対戦が続く。決勝トーナメント進出(A組2位以内)に、不可欠だった初戦の勝利をサンドニで刻んだ。
[2003/6/19/14:43 紙面から]
写真=前半12分、先制ゴールを決めた中村(左)と抱き合い喜ぶ中田英(右)と三都主(撮影 パオロ・ヌッチ)
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