日本、韓国に力負け…ダメ出し続出/U-22
<U−22国際親善試合:韓国2−1日本>◇17日◇ソウル・W杯スタジアム
【ソウル17日=中村基也、佐々木一郎】アテネ五輪を目指すU−22(22歳以下)日本代表が同韓国代表に力の差を見せつけられた。CKから前半6、32分と連続失点し、攻撃の新布陣も機能せず。途中出場のFW高松大樹(22=大分)が後半32分にヘッドで1点を返したが、1−2で敗れた。点差以上に圧倒された日本は、来年3月から始まる五輪アジア最終予選へ向けて不安を残した。
パスがつながらない。こぼれ球が拾えない。点差は「1」だが、韓国との実力差はそれ以上だった。エースの大久保は吐き捨てた。「収穫はないっす」。山本監督は「強豪とやらないと課題がはっきりしない」と話したが、課題ばかりが突き付けられた。肩を落として引き揚げる日本代表の背中に「テーハミングッ(大韓民国)!」と叫ぶ韓国サポーターの誇らしげな声援が容赦なく突き刺さった。
2失点はCKから。阿部が金東進をマークしきれずに、ゴールを許した。序盤はチーム全体が浮き足立ち、何もできなかった。山本監督は「課題は立ち上がりの20分。韓国は我々より数段パワフルで、力強さは立ち上がりで特に差が出てしまう」と身体能力にまで言及して、敗因を口にした。
大久保を1トップに置いて、松井と山瀬がフォローする新布陣も機能しなかった。現地での公式記録上は3人ともシュートなし。後半19分までに、全員がピッチから去った。相手はA代表経験者10人を擁し、うちスタメンに8人並んだ。韓国史上最強の呼び声もある相手に実力差を痛感させられた。
観戦した川淵キャプテンは「前回(7月)と比べるとよかった」と前置きしたが「大久保や松井は日本を背負っていく存在。ストッキングを下げたりユニホームを出したりと、そういうところで甘い」と服装の乱れまで指摘。「勝つまでマッチメークするか」と報道陣に問われた平田GSは、口をとがらせて「前半やる気のないやつらになんか、マッチメークするのはアホらしい」とまで言った。
システム変更への柔軟さや高松の台頭など収穫もあった。日本も韓国もアジア最終予選でシードされる可能性が高く、五輪への過程で直接対決はない。だが、この日の日本では西アジアの強豪や中国などに勝てる保証はない。阿部は「(ミスは)落ち込んでも仕方ない。気持ちを切り替えてやるしかない」と声を絞り出した。五輪予選スタートは来年3月、時間はない。
[2003/9/18/09:37 紙面から]
写真=前半32分、2点目を奪われガックリの大久保(左端)ら日本イレブン
|