U20成岡が復帰、司令塔サバイバル
【済州島(韓国)28日=山下健二郎】U−20(20歳以下)日本代表MF成岡翔(19=磐田)が、ぶっつけ本番で司令塔としての真価を証明する。11月27日開幕のワールドユース選手権(UAE)に出場する同代表は今日29日、当地のW杯スタジアムでU−20韓国代表と対戦。相次ぐ故障で代表不参加が続いた成岡が、約5カ月ぶりにスタメン復帰する。代表選手のレベルアップとともにレギュラー争いも加熱しており、大熊清監督(39)は「ダメだったら交代させるだけ」と厳しく司令塔の適正を見極めるつもりだ。
U−20世代で不動の司令塔だった成岡が一転、ワールドユースへの生き残りをかけて試練の戦いに挑む。日本代表はこの日、済州W杯スタジアムで約1時間半の前日練習を実施。最初の10分間で行われた紅白戦で、成岡は主力チームのトップ下でプレーした。全体のバランスを見ながらポジションを前後左右に移動。中盤の核としての役割をこなすとともに、練習の合間には選手と積極的にコミュニケーションをはかり、韓国戦への手応えをつかんだ。
本番までのテストマッチは今日の韓国戦と、11月12日の壮行試合オーストラリア戦(国立)の2試合のみ。成岡は「久しぶりに代表に戻ったので不安はある。勝たなければいけないし、積極的に得点を狙っていきたい」と決意を語った。相次ぐ負傷で毎月1度の代表合宿に満足なコンディションで臨めず、10月の米国遠征は直前のリーグ戦でじん帯を痛めて不参加。代表での練習時間が少なく、連係に不安があるのは当然だ。
「成岡のチーム」と呼ばれたU−20代表も成長を遂げた。6月のトゥーロン国際大会(フランス)で露呈した決定力不足も米国遠征では3試合15得点と爆発。成岡不在でも茂木、宇野沢、阿部らのFW陣がトップ下に入る攻撃的な布陣を繰り返しテストしてきた。各選手が複数のポジションをこなすことで全体の戦力がアップ。個人能力よりチームプレーの成熟度が増しつつある。
大熊監督は「韓国のレベルは高く、本番を想定して戦える。成岡が機能しなければ交代させるだけ。内容より結果を優先したい」と話した。従来の司令塔が力を発揮すれば、さらに代表の戦術が高まるのは事実。成岡が正念場を迎える。
[2003/10/29/09:06 紙面から]
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