U20代表不発、韓国に完封負け/親善試合
<U−20国際親善試合:韓国1−0日本>◇29日◇西帰浦(韓国)済州W杯スタジアム
【西帰浦(韓国)29日=山下健二郎】U−20(20歳以下)日本代表が、11月27日開幕のワールドユース選手権(UAE)を前に「チーム再編」を強いられることになった。3トップ気味の攻撃的布陣でゴールを狙った前半は無得点に終わり、バランスを重視した従来の3−5−2システムに変更した後半10分にロングボールで崩されて失点。02年10月のアジア最終予選決勝に続いてライバルに0−1で敗れた。大熊清監督(39)は今後、選手の適性やポジションを再検討することを明らかにした。
うつむき加減でピッチをあとにする日本イレブンの足取りは重かった。点差はわずか1点。互角に戦った自負はある。だが、選手たちは顔を伏せ、結果を出せなかった悔しさといら立ちを必死にこらえていた。
不完全燃焼だった。試合開始と同時に主導権を握るため、日本がとった布陣は3−4−3。毎月1度の強化合宿で「同点、あるいはリードされた時に状況を打開するために敷く」(大熊監督)攻撃的な布陣としてテストを重ねてきた。坂田、阿部、茂木のFW3人が前線で相手DFをかく乱する。前半15分には阿部のシュートがクロスバーを直撃するなど、10〜20分までに立て続けに4本のシュートを枠内に放ったが、堅固な韓国の4バックを前に、ネットを揺らすことはなかった。
後半に入ると、身体能力に勝る韓国が攻勢に出た。中盤を支配され、前線が孤立。そこで3バック、ダブルボランチ、2トップのバランスを重視した布陣に変更したが、状況は変わらなかった。逆に10分、ロングパスをDF陣の間に落とされ、GK川島が飛び出したもののFW金東●に左足で決められた。
大熊監督は「韓国の出足を止めるために、あえて攻撃的な形でいった。だが、中盤でボールを回せなくなったときに、存在感のあるFWがいなかった」と振り返った。前半ではパワープレーで得点を奪い、後半はバランスを重視した戦いで失点を食い止めるイメージは実現できなかった。「選手個々にどういう役割を担わせるか、もう1度考え直したい。前半の戦い方がよかったか、元に戻した方がいいのか。もう1度考え直したい」と苦しい胸の内を語った。
当然、日韓では強化の日程や方法に違いがある。リーグ戦の合間に代表合宿を行う日本に対して、韓国は今日30日、欠場したKリーグ出場組を再招集して強化合宿を続行する。フィジカルや個人能力の差より、チームとしての精度に開きがあった。ワールドユーズ前に予定されている実戦は、11月12日の壮行試合オーストラリア戦(国立)のみ。FW坂田は「時間はないが試合の中で高めていくしかない」と話す。開幕まで約1カ月。日本が試練に立たされた。
※●は火へんに玄
[2003/10/30/10:03 紙面から]
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