五輪代表合宿、いきなり3人が遅刻
アテネ五輪を目指すU−23(23歳以下)代表が、04年の練習初日から足並みを乱した。代表候補合宿が19日、宮崎県内でスタート。平本一樹(22)田中隼磨(21)坂田大輔(21)の3人が羽田空港までの交通渋滞に巻き込まれ、宿舎のホテルへの集合に2時間も遅刻した。山本昌邦監督(45)は事情聴取することを明かし、何らかの処分が下される可能性を示唆した。
「本当にすいません。ヤバいです。最悪ですよ、初日なのに…」。田中隼は、表情をこわばらせて宮崎空港の到着ロビーに現れた。同じ便の平本と坂田も相次いで飛行機から降り、足早にタクシーに乗り込んだ。だが、ホテルに到着したのは、集合予定から2時間以上遅れた午後2時半だった。
初日の練習終了後、山本監督は厳しい口調で言った。「練習前だったから(遅刻理由は)聞いてない。これから事情聴取して、問題があるなら考えます。明日(20日)言いますから。今日は練習を頑張れと言っただけです」。事情によっては、処分を科す考えを示した。
3人とも交通渋滞が原因だった。平本は羽田空港へバスで向かう途中、東京・代々木付近の事故で足止めを食った。田中隼と坂田は2人一緒に自家用車で空港へ移動する際、横浜で事故渋滞に遭った。搭乗予定だった便に間に合わず、宮崎入りが大幅に遅れてしまった。
寝坊などの理由ではないため、情状酌量の余地はある。だが、余裕を持って移動していれば、遅刻を回避できたことも事実。実際に、京都MF松井ら関西勢は2時間半以上も前に宿舎入りするなど、五輪イヤーの初日を決意を持って迎えた選手も少なくなかった。
プロとして、理由に関係なく罰金を科されるJリーグのクラブもある。日本代表のトルシエ前監督なら激高していたに違いない。田中隼はこの日の体力測定でチームNO・1の結果を残すなどアピールした。だが、平本と坂田はピッチでもやや苦戦。ドタバタの中、山本ジャパンはスタートを切った。【佐々木一郎】
[2004/1/20/08:41 紙面から]
写真=山本監督(左から3人目)は、合宿に遅刻した坂田(左)をランニングの最中見つめる(撮影・鹿野芳博)
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