闘莉王がU23の守備の要
【アデレード(オーストラリア)29日=中村基也】アテネへの守備の要は新戦力の闘莉王(22)だ。オーストラリア合宿4日目となったこの日、U−23日本代表候補はマーデン・スポーツ・コンプレックスで今年初の紅白戦(20分×3)を行った。闘莉王は3本とも主力組のセンターバックに君臨。フィジカルの強さと的確なコーチングをアピールし、空中戦でも高さを生かして相手を圧倒した。周囲の評価もグンとアップ、チーム内でも守備の柱として認められた。
昨年10月に日本国籍を取得したばかりの闘将が、DFの要として認められた。20分×3本で行われた今年初の紅白戦。レギュラーを意味する黄色のビブスを着けた闘莉王が、次々に試される左右のストッパーを従えて、3本とも最も得意とするセンターバックに君臨した。
「苦手な走り込みが終わり、これから楽しみ。自分が生きるポジションはうれしかったし、山本監督のために頑張りたい」。12月埼玉合宿で初招集されたばかりだが、遠慮のない怒声で鼓舞し、強さと高さでチームメートの信頼を勝ち得た。ただ「満足はしてない。声もまだだし、もっとチームをうまく生かしたい」。今後の課題を付け加えることも忘れなかった。
この日、闘莉王とともに3本とも主力組だったのは、DF那須とFW矢野だけ。那須は「真ん中ではね返してくれるのはありがたい。強いし、周りが楽になる」と絶賛した。暮れの合宿で闘莉王と同部屋になって以来、練習でもいつも同じ組。「彼にむやみに上がられるときついが、ゲームの中で自然に出てくれば…」と修正点を挙げ、さらにコミュニケーションを高めて完成度をあげていく。
初の紅白戦に備え、前夜のスタッフミーティングは午後11時前から深夜にまで及んだ。今合宿終了後、2月2日の25人枠発表に向けての絞り込み作業も佳境に入ってきた。山本昌邦監督は「(疲れがたまっているのに)これだけ切れているのは驚き。お互い主張して修正できるようになっているし、こういう感じで上がっていければ…」。個人名こそ出さなかったが、闘莉王をはじめとする主力組の動きに合格点を出した。
闘莉王は「優勝を目指さないと意味がない。死ぬ覚悟で戦う」と気持ちを前面に出す。山本監督に「1人増えた以上の効果がある」と言われる激しい闘志とプレーで、アテネを目指す集団を引っ張っていく。
[2004/1/30/09:23 紙面から]
写真=同じ「田中」でも達也じゃなく、闘莉王を忘れるな! と気合いのこもった闘莉王のドリブルに思わず苦笑いの田中達也(左)
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