平山、空中戦競り負けず/親善試合
<親善試合:U−23日本代表1−1ロシア代表>◇11日◇静岡スタジアムエコパ
ラスト18分だけの出場だったが、怪物FWは鮮烈な印象を残した。相手は3世代上のロシアA代表。平山は北の強国が世界に誇るDFオノプコとの空中戦でもひけを取らなかった。「ゴール前に入る工夫がもうちょっと必要かなと思うけど、そんなに(ヘディングでも)競り負けなかった。かなわない感じではないです」。短い時間でも平山のワンプレーごとにスタンドから拍手がわき、歓声が上がった。
それでも、すぐに課題を口にする謙虚さに変わりない。「まだまだです。このカテゴリーでやってきたという経験は収穫だけど、声を出すことができなかった。最後のシュートも決めないと…」。後半39分にはペナルティーエリア外からこの日唯一のシュートを左足で放ったが、相手GKに阻まれた。8日のイラン戦のロスタイムでシュートを浮かせたことを引き合いに出し「抑えようとしたら、ダフって全然ミートしなかった」。求道僧のように淡々と振り返った。
対戦したロシア側からは仰天プランが提示された。「ロシアリーグでプレーしてモスクワ大に留学しないか」。ロシア協会事務局長で、今回の親善試合のツクマナフ団長が、試合会場で日本協会の平田GSにささやいた。ことの発端は、平山のベンチスタート。同団長は「24番はなぜ出ない? プロではないのか?」。平山がまだ高校生で、数学好きで今春から筑波大に進学すると説明されると「ぜひロシアに留学したらいい。来るなら通訳もつける」。限りない可能性を秘めた18歳は、イラン戦の衝撃ゴールでロシアの団長までとりこにしていた。
今日12日に代表は1度解散。しかし、16日には21日U−23韓国代表戦、アジア最終予選へ向けてA代表組も合流し、20人に絞られる。「自分としてはやることはやったので、あとは待つだけ」。驚くべき成長を続けた18歳は、13日からは福岡県内で行われる高校選抜の合宿に参加し、朗報に備えて体調維持に専念する。【中村基也】
[2004/2/12/09:00 紙面から]
写真=後半44分、CKでロシアDFモル(右)とがっぷり組む平山(撮影・野上伸悟)
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