ジーコ日本48手、勝利のセットプレー
日本代表がジーコの「四十八手」でオマーンを攻略する。ジーコ監督(50)は埼玉合宿2日目の15日、W杯1次予選の初戦で迎え撃つオマーン代表戦に向け、攻撃オプションの確認を行った。セットプレーでは、これまでとは違うパターンを導入。サイド攻撃を意識したバリエーションも増やした。オマーンは前日14日の韓国戦で0−5と大敗したが、日本は油断せず変幻自在の攻撃で完勝スタートを目指す。
あの手この手の攻撃オプションが次々と確認された。ピッチで声を張り上げながらジーコ監督が指示したオマーン戦必勝の「四十八手」。事前に分析した情報に、韓国−オマーン戦を偵察したエドゥー・テクニカルアドバザーらの報告を加え、午前、午後とみっちりオマーン対策が行われた。
「オマーン戦に向けてオプションとバリエーションを増やしていく」と練習前、ジーコ監督は選手に宣言。これまで対戦相手を意識した練習をほとんど行わなかった指揮官が「本大会より難しい」というW杯予選に向け戦闘モードに入った瞬間だった。
特に入念に行われたのがセットプレーだ。CKでは中村、小笠原がキッカーを務め、ニアサイドの坪井が頭で中央へそらす。そこに、遠いサイドから柳沢らが詰めるなど左右で「12手」。ペナルティーエリア近くのFKではマイナスのクロスに三都主、山田暢のサイドバックがミドルシュートを狙う。そのパス出しも直接か、中村と小笠原とのショートパスからか、などこれも左右で「12手」あった。両サイドバックがFK地点からオーバーラップしてクロスを上げるパターンもある。
「直接蹴るよりちょっとアクセントをつけた方がいい」と中村が言うように細かいアレンジを加えれば日本の攻め技は48手近くになる。「セットプレーはW杯でも得点の半分ぐらいある。大事にしてきたい」と中村が言えば、小笠原も「どちらが上げるにしろチャンスになれば」と本番を見据えた。また、この時期に選手の集中力を高めるセットプレーの練習を多くやったことで、ジーコ監督には選手の集中をオマーン戦へ向け高めるねらいがあった。
流れの中のプレーでも対オマーンを意識。韓国がサイド攻撃からチャンスをつくったように日本の突破口もサイドになる。「クロスへの動きに弱いみたい」と山田暢。センタリングからのシュート練習では、サイドの選手が相手をドリブルで抜いてから中央へ折り返した。ストッパーの宮本、坪井が速攻で仕掛ける新パターンも確認。「ボールを取ったら怖がらずにどんどん前に行け」。ジーコ監督自らがDFにふんして肌を合わせた。18日に迫った決戦に向け万全の準備を整えた。四十八手の「攻め技」が、ドイツへ導くゴールを呼ぶ。【西尾雅治】
[2004/2/16/09:23 紙面から]
写真=中村は制度の高いコーナーキックを連発した(撮影・宇治久裕)
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