稲本「オマーンの中田」マーク
日本代表MF稲本潤一(24=フルハム)が、オマーン司令塔MFドゥールビーン(19)を止める。相手の逆襲狙いの起点をつぶし、DF陣の裏にパスを出させない覚悟だ。中田とコンビを組む場合には、中田の攻撃力を生かすため、守備に専念することも明言。前日(15日)帰国したばかりだが、16日の練習はフル参加するなど、W杯予選初戦でのエースつぶしに向けて体調も万全だ。
稲本が、守備のキーマンに指名された。午後4時から始まった紅白戦の前に、ジーコ監督から「相手10番(ドゥールビーン)を見るように」と言われた。だが、言われる前にすでにイメージは膨らんでいた。昼食後に韓国−オマーン戦のビデオを見て、ドゥールビーンの動きが気になっていた。「テクニックもキープ力も1人抜けていた」。ドゥールビーンは司令塔としてカウンターの起点となるだけでなく、昨年の国際Aマッチで11得点。世界ランクでただ1人MFとしてベスト10入りした危険な男。ポジション的に自分がマーカーに任命されることを直感した。
「日本のDFラインが自然に高くなるだろうから、裏に一発のスルーパスを出させないように気をつけたい」。相手エースが中盤でボールを受ける前に、体が前を向く前に激しいチェックでつぶす。ボールの位置によってはファウル覚悟だ。自らの攻撃のチャンスを犠牲にしてでも、日本が最も警戒しているオマーンの逆襲の芽を摘むことで、W杯予選の白星発進に貢献する覚悟は決めている。
状況によっては初めて中田とダブルボランチを組む可能性もある。「ヒデさんのボランチはあまりイメージがないけど、攻撃に専念させたい。まずはじっくり話し合いたい」。相手エース封じとともに守備への負担はさらに増すことになる。しかし自分が労を惜しまず動くことで、日本の攻撃に厚みが増すことは十分知っている。
前日に帰国したばかりだが、体調はいい。成田空港から埼玉県内の代表宿舎に合流する前に、8カ月ぶりに家族と会って食事できた。「気分転換できたし、さらに頑張ろうという気持ちになった」。異国での1人暮らしが長いだけに、昨年6月以来の家族との食事でエネルギーをもらった。この日の代表合流後初練習もフルに消化した。万全な体調を維持し、後はドゥールビーンをつぶすだけだ。【盧載鎭】
[2004/2/17/08:02 紙面から]
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