ジーコ監督いつでも辞める覚悟ある!
「いつもクビをかけてやっている」。ブラジルから再来日した日本代表ジーコ監督(50)が26日、成田空港で激白した。解任デモ騒動など批判的な声に、代表監督の座をいつでも辞する覚悟があるとプライドをにじませて反論した。一方、日本協会の川淵三郎キャプテン(67)は日本代表の強化策を検討するために今日27日、ジーコ監督とトップ会談を行う。
日本に戻ってきたジーコ監督は、母国で参加したリオのカーニバルを笑顔で振り返っていた。「サッカーの世界で37年間生活しているが、カーニバルは7歳から参加している。おかげ様で日程がぶつからない時が多いのでね」。ところが解任デモ騒動の話題になった瞬間、表情が一変した。22日に起きた約60人のサポーターによる監督解任デモ。鈴木通訳から説明を受け、一気にまくしたてた。
ジーコ監督「ブラジルでそういうニュースは聞かなかった。いつでも自分はクビをかけてしっかりと仕事をしてる。自分が必要ないということならば潔くというのはある。ただ1日1日を精いっぱい過ごす気持ちに変わりない」。
一部とはいえサポーターが取った反旗の行動に不快感を示した。確かに苦戦はしたがオマーンに1−0で勝ったのも事実。「何が起こるか分からない。それがW杯予選だ」と何度も強調してきたジーコ監督にすれば、プロセスよりも結果重視だった。それでも噴出した監督批判。これが日本のサポーターの集約された声と思ったのか、険しい表情で持論を語った。
ジーコ監督「国民の大多数がそう思ってるのなら、代表監督に固執することはない。ほかの人(監督)がいい、という決断が下されるのなら甘んじていつでも受け入れる。もちろん自分は与えられた仕事を一生懸命やるだけだ」。
欧州勢重視の選手起用。変化に乏しいさい配。そうした批判は耳に届いている。それでも鹿島時代から過ごす日本のサッカー界への恩返しとして代表強化の先頭に立っている。昨年5、6月に韓国、アルゼンチン戦に連敗した直後、関係者にこう漏らした。「たとえ親善試合でも3連敗したら解任されてもしょうがない。それが代表監督」。常に覚悟はある。だからこそ強い自負を持ってW杯1次予選に突入したのだ。ドイツ大会を見据え、欧州でのアウエー戦を協会に要望するなど、ジーコ流の強化策を打ち出している。そのさなかにデモ騒動に襲われた。
27日に川淵キャプテンと会談を行う。ジーコジャパンは不穏な空気を漂わせて、3月31日の第2戦シンガポール戦を迎える。【田 誠】
[2004/2/27/09:18 紙面から]
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