川淵キャプテン提言、日本人スタッフ入閣
ジーコジャパンに「監督補佐コーチ」が置かれることが確実になった。一部サポーターによる監督解任デモに端を発した去就騒動を受けて27日、東京・本郷のJFAハウスで日本協会の川淵三郎キャプテン(67)と日本代表ジーコ監督(50)がトップ会談を行った。同キャプテンが代表チーム内の調整役として新コーチのスタッフ入りを打診。同監督も検討することを約束し、早ければ3月31日のW杯アジア1次予選第2戦のシンガポール戦(アウエー)から新コーチが帯同することになった。
会談は90分間に及び、川淵キャプテンがファンの声を代弁する形でジーコ監督の真意を確認した。
苦戦したオマーン戦で発熱した選手を起用したのはなぜか。欧州組重視の起用法はなぜか。そうした問いにジーコ監督は「ドクターの判断」「力量の差」などの説明を加えた。キャプテンは「ファンの疑問に答えるのも監督の役目」とした上で「僕とジーコの信頼関係は揺らいでいない」と現体制の維持を強調した。ジーコ監督も解任デモの件は「自然に受け止める」と懐に収めた。
一方でジーコ監督は代表戦の際、欧州組が合流すると国内組のモチベーションが下がることなどの悩みも訴えた。川淵キャプテンは「選手の悩みを聞いたり、いろんな不満を聞いて共有できる人を入れてはどうか」と提案。W杯予選突破を目指す日本代表の強化と結束を図り、かつ選手間や日本協会とのパイプ役も担うコーチのスタッフ入りを打診した。ジーコ監督は「検討してみたい」と前向きに返答し、来週中にも決定の運びとなる。
川淵キャプテンは候補者として「日本代表OBで主将経験者」と話しており、98年W杯フランス大会出場時の主将・井原正巳氏(36=日刊スポーツ評論家)やドーハの悲劇で語り継がれる93年当時の主将・柱谷哲二氏(39=浦和サテライトコーチ)らが候補になりそうだ。「ジーコ監督のパートナーを前から考えていた。(適任者が決まれば)そのままW杯本番までスタッフで行けばいいと思う」と川淵キャプテンは話した。
実兄のエドゥー・テクニカルアドバイザーやカンタレリGKコーチらファミリー主義で固めてきたジーコ体制だが、オマーン戦の苦戦を受けて日本協会もテコ入れに乗り出した。シンガポール戦へ向けた3月下旬の合宿から「監督補佐コーチ」が代表強化の任を受けて登場する。【田 誠】
[2004/2/28/09:27 紙面から]
写真=会見中に疲れた表情を見せるジーコ監督(撮影・蔦林史峰)
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