山本U23、西が丘のバーレーンとも戦う
U−23(23歳以下)日本代表の山本昌邦監督(45)が、変幻自在の選手起用でアテネ五輪切符をつかむ。今日18日のUAE戦は、出場停止選手がいないため、故障のDF闘莉王を除く19人がスタンバイ。同時刻キックオフとなる勝ち点で並ぶバーレーン戦の情報を得ながら、交代枠を使って攻撃的にも守備的にも布陣を変えていく。指揮官の手腕が、3大会連続となる五輪出場権獲得へのカギを握る。
やることはやった。山本監督は都内での練習を終えると、落ち着いた表情で話し始めた。
山本監督「あと1試合やるだけ。勝ち点3が必要なので、できるだけ点を取りたい。目標がはっきりしているので(チームの)雰囲気はいい」。
まずは、目の前の相手、UAEに集中する。相手にもわずかながら五輪切符の可能性が残っている。大量点を取りに行って過度に攻撃的になると、相手のカウンターが怖い。まずは手堅く試合を進め、相手の疲労度を見て勝機をうかがう。
布石は打ってある。DF那須が出場停止から戻ってくる。警告1枚を受けているDF徳永、MF鈴木は16日のレバノン戦で温存し、FW田中は最小限の出場にとどめた。「どこのチームも消耗戦で、コンディションは厳しい。その中で何人かの選手を休ませられたアドバンテージは大きい。明日は終盤でたたみかけることができる」。UAEラウンドの時のような終盤の勝負。計画通りに最終戦に臨める状況を説明した。
西が丘サッカー場で同時刻に始まるバーレーン戦の情報は、監督らスタッフに入るよう手はずを整えた。選手は試合に集中させるが、山本監督は状況を見ながら交代枠を使う。2トップの先発は、高松と田中が有力。ベンチスタートとなる大久保、平山の使い方は、監督次第だ。
仮にバーレーンが大量リードを奪うようなら、多少のリスクは覚悟で攻撃的布陣で大量点を目指す。リードが十分と判断すれば、確実に試合を締めくくれる守備的な布陣を敷く。もしも終盤までリードを奪えなければ…、なりふり構わずゴールを狙ってパワープレーだ。UAEとバーレーンを同時に相手にするような高度なさい配。カードの切り方次第で運命は決まる。
山本監督は、現役時代の25歳ごろから興味を持って指導者の勉強を始めた。92年以降、年代別の日本代表と磐田を含め、あらゆるタイプの監督のもとでコーチを務めてきた。西野朗、桑原隆、トルシエ、ジーコ。いずれも、間近で一挙一動を見てきた。ついに迎える大一番で、山本流の真価が問われる。瞬時の判断が必要とされる大役を全うするため、選手を信じてベンチに入る。【佐々木一郎】
[2004/3/18/08:42 紙面から]
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