日本セットプレー2失点で課題/親善試合
<国際親善試合:日本3−2アイスランド>◇30日◇英、シティー・オブ・マンチェスター
【マンチェスター(英国)30日=田 誠、西尾雅治、永井孝昌】「この守備ではベッカムにやられる」。英国遠征白星発進も日本代表ジーコ監督(51)は6月1日のイングランド代表戦へ警戒心を強めた。課題の守備で懸念していたセットプレーから2失点。緊急修正に乗り出し、ベッカム対策を講じる。
長身FWをそろえたアイスランドの高さとスピードに守備陣は敗れた。失点はいずれも前、後半の開始5分という危険な時間帯。しかもファウルを犯して与えたFK、そしてCKのセットプレーからゴールを割られ、メンタル面と戦術面で課題を残した。
1点目はFKのこぼれ球を押し込まれる。壁に立ったDF陣の上から放り込まれ、飛び込んできたFWへのマークが外れた。2点目は低い弾道のCKから。ゴール前で宮本がヘルグソンのスピードについていけずフリーにして押し込まれた。アジア勢相手に7戦連続完封の記録を持つ日本代表DF陣だが、欧州には通用しない。厳しい現実にさらされた一戦だった。
ジーコ監督「相手は体格で勝っている。そのために不必要なファウルを避けてFKをさせないことが大事だ。(守備陣の)コミュニケーションも必要。リスタートで2点を取られたが、これが日本にとって最も深刻な問題だ」。
後半から4バックにシステム変更。「相手に動揺を与えるのが狙い」と説明したが、センターバックに入ると思われた坪井を外す異例の采配をふるった。理由は中盤との「声不足」。連係ミスで攻め込まれ、慌ててファウルで止めにいく。もちろん今回の遠征の目的はW杯予選インド戦への準備だが、会見場で顔をしかめた。
ジーコ監督「イングランド戦でも今日のような不用意なファウルをするとベッカムらが鋭いボールを蹴ってくる。失点を抑えるために落ち着いた対処が必要になってくる」。
弱点を露呈した守備陣をどう立て直すのか。9年ぶりにイングランド代表と対戦する日本代表。歴史的勝利を狙うにはベッカムにFKとCKを蹴らせないところから始まる。【田 誠】
[2004/5/31/08:14 紙面から]
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