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日本代表&国際親善試合タイトル
 

日本7発ゴールラッシュ/W杯アジア予選

前半12分、左足で先制ゴールを決める久保(撮影・宇治久裕)

<W杯アジア1次予選:日本7−0インド>◇9日◇埼玉スタジアム

 日本代表が7発のゴールラッシュで圧勝した。W杯アジア1次予選で、格下のインドを7−0で下した。前半12分、FW久保竜彦(27=横浜)の豪快なジャンピングボレーで先制すると、MF中村俊輔(25)が直接FKを決めるなど、最後まで攻撃の手を緩めなかった。ジーコジャパン最多得点で3連勝を飾り、全勝の首位で予選の前半戦を折り返した。

 やっと強い日本代表が見られた。久保が、中村が、中沢が、ジーコジャパンが打ち上げた7発の花火。FIFAランク143位のインド(日本は23位)を軽〜く粉砕する7−0の爆勝劇で、埼玉スタジアム史上最多6万3148人を堪能させた。ゴールネットが揺れるたびにスタンドはお祭り騒ぎ。「見る人もすっきりしたんじゃない。僕も楽しく見せてもらったよ」。日本サッカー協会の川淵キャプテンのホオが自然と緩んでいた。

 ゴールラッシュの口火を切ったのは、やはりこの男だった。前半12分。ゴール前に空いたスペースへ走りこんだ久保へ、左サイド三都主から浮き球が送られる。その瞬間、ドラゴンが舞っていた。「(止めて打つのが)面倒くさかった」と豪快な左足ジャンピングボレー。スーパーゴールをブチ込んだ。拳を握り締め「うれしかった」と笑みをこぼした背番号「9」。右ヒザ痛を抱えながらも、是が非でも欲しかった序盤の先制点をもぎ取った。

 オマーン、シンガポールとの2試合は、序盤に決定機を外し、1点差辛勝の屈辱的な結果につながった。だが、そんな呪縛(じゅばく)もW杯予選初先発の久保の1発が吹き飛ばした。「勝つ道を開いた久保の得点が大きかった」とジーコ監督もベンチ前で万歳。前半25分には、中村のクロスを高い打点のヘッドで折り返し福西の代表初得点をアシスト。2−0と久保が勝利の道筋をつけ、さらにMF中村のFK弾で勢いに乗った日本が、後半もインドのゴールを揺らし続けた。

 久保とともにW杯予選初先発だった2トップの一角、ドリブラー玉田もインド守備網を切り裂いた。後半9分、相手ボールをカットして、そのまま持ち込みDF3人をかわしてシュート。後半から久保に代わった鈴木の体に当たったため玉田のゴールは幻となったが、ジーコ監督は絶賛の嵐だった。「ボールを持ったときに体がゴールに向いている。FWにとって一番大事なポイントだ。彼は将来、日本を担う男だ」。ジーコジャパンでは最長5戦連続スタメンの2トップが、得点力不足に悩まされてきた日本の攻撃陣に新風を吹き込んだ。

 お祭りムードに乗せられ中沢がセットプレーから2発、小笠原も個人技で決め、しめて7発。W杯予選3戦全勝でグループ首位もガッチリ守った。アジア杯へ、そしてドイツW杯へ。濃縮された90分間が、ジーコジャパンの指針になる。【西尾雅治】

[2004/6/10/09:32 紙面から]

写真=前半12分、左足で先制ゴールを決める久保(撮影・宇治久裕)


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