スペイン脱帽…決定力不足/欧州選手権
<欧州選手権:ギリシャ1−1スペイン>◇5日目◇16日◇1次リーグA組◇ポルト、ド・ベッサ
スペインは勝ちきれなかった。先制点は、ラウル−モリエンテスの仲良しコンビの最高の形。前半28分、FWラウルがペナルティーエリア近くでミスした相手DFからボールを奪うと、相手を十分引き付けてヒールパス。背後が見えているかのような正確さで、後方から走り込んだモリエンテスの足元にピタリ。欧州チャンピオンズリーグ準優勝の立役者は、DFをかわして中央へ切れ込み、右足を振り抜いてゴールした。
しかし「友情ホットライン」が決まったのは、このシーンだけ。後半、モリエンテスに代えてロシア戦で決勝点を決めたバレロンを投入したが、その直後に失点して追いつかれた。同35分には、ラウルを下げトーレスを入れるも不発。個々の豪華さでは欧州屈指のFW陣だが、決定力不足は相変わらずだった。
この日の先発はロシア戦と同じメンバーだったが、サエス監督は煙幕を張った。これまでは試合前日に必ずスタメンを発表してきたが、今回は「ギリシャは相手によって戦い方を変えるから」とあえて公表しなかった。用意周到に臨んだ一戦だったが、ラウルは脱帽するしかなかった。「僕らの方が質は上だが、相手の守備が強かった。ギリシャはベスト8に進むだろう」。社交辞令というには、あまりにも硬い表情だった。
[2004/6/18/09:18 紙面から]
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