10人が脱落…五輪代表へ25人のサバイバー
日本五輪代表のアテネへの骨格が定まった。日本協会は6月30日、沖縄・石垣島合宿(7月6〜12日)とチュニジア五輪代表戦(7月14日、豊田)の代表メンバー26人を発表。オーバーエージ(24歳以上、OA)としてGK曽ケ端準(24=鹿島)の参加が正式決定し、MF小野伸二(24=フェイエノールト)とFW高原直泰(25=ハンブルガーSV)は、クラブ側の了承が得られ次第、合流することが決まった。16日に発表される五輪代表18人の枠を目指し、本格的なサバイバル戦が始まる。
アテネの戦闘態勢が整ってきた。山本監督は期待を込めて言った。「チュニジア戦は最後のアピールの場になる。勝利を目指すが、選考を視野に入れながらの戦いになる」。この日に発表された26人を中心に合宿に臨み、9日に30人が1次登録される。14日のチュニジア戦の2日後に、五輪に登録される18人と4人のバックアップメンバーが確定する。
OAはGK曽ケ端が入った一方、MF小野とFW高原は先送りされた。渡欧した田嶋技術委員長がクラブ側から了承を取れた時点で、参加が決まる。3人が決定すれば、残り枠はわずか「15」。23歳以下の25人は狭き門を通過するため、南の島でサバイバル戦を繰り広げる。
石垣島合宿は、Jリーグ第1ステージで疲労した体を休める目的もある。山本監督は「石垣島は自然が豊富で、空気もきれい。厳しい練習と、自然の揺らぎの中でリラックスして本番に向かっていければいい」と説明した。だが、当落線上の選手にとっては悠長に構えていられない。五輪を見据えつつ、生き残るための勝負の場になる。
DF陣にとっては、GK曽ケ端とのコンビネーションもカギになる。小野や高原の招集過程は、該当するポジションの選手の気持ちを揺さぶる。小野が中盤のどこで起用されるかもポイントになる。石垣島での練習メニューの1つ1つが持つ意味に、選手たちは敏感に反応しながらボールを蹴る。
アジア最終予選で五輪切符をつかんだが、選手が望むのは本大会で出場すること。運命の16日まで、あと2週間と少し。チュニジア戦後は、3度の親善試合が予定される。活動のない日は5日間ほどしかない。02年8月に発足した山本ジャパンは、いよいよ最終局面を迎える。【佐々木一郎】
[2004/7/1/08:29 紙面から]
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