闘莉王おとりの新FK
DF闘莉王(23=浦和)がド派手なアクションとシュート力で相手守備陣をほんろうする。日本五輪代表は24日、今日25日の親善試合オーストラリア五輪代表戦(長居)に向け、都内で練習を行った。山本ジャパンになって初めて2試合連続無得点と得点力不足が課題になる中、ゴール前のFKに闘莉王を絡ませるパターンをテスト。セットプレーでのオプションを増やし、得点力アップを図る。
「闘莉王、闘莉王!」。駒野、森崎、阿部、徳永とFK練習を始めた山本昌邦監督(46)に、闘莉王が突然、大声で呼び出された。リラックスムードの中、逆サイドで行っていたシュート練習をストップして反転すると「オレ、オレの出番だ。出番が来た」と喜び勇んで猛ダッシュ。FKキッカーの仲間入りしたと確信して、指揮官の元へ駆け寄った。
ゴール正面やや左のFKに闘莉王の登場か? ところが…。山本監督からまず指示されたのは、キッカーではなくダミー役だった。同監督が闘莉王独特の小刻みなステップをマネながらシュート体勢に入る。しかし、ボールは蹴らずにボールを飛び越えカベの前まで突進。反転してボールを受けると、ゴール正面から走り込んだ徳永へパスしてシュートを打たせた。
21日の韓国戦。阿部、森崎、駒野が放ったFKは不発に終わった。カベに当てるか、相手がつくったカベを意識してバーのはるか上を越えるか、どちらかのパターン。結局、決定力を欠いて2試合連続ノーゴールに終わった。FWの柱に予定していた高原の招集が見送られる中、少しでもセットプレーからの得点を増やしたいのが本音。駒野はこの日の練習について「(五輪の)相手は背が高くカベも高いので直接決めるのは難しい。少しでもバリエーションを増やそうということ。彼(闘莉王)の性格をうまく使いたい」。
闘莉王の持ち味であるド派手なアクションで相手のカベを引きつけ、持ち前の体の強さで空いたスペースへボールを供給する。高さ、さらに蹴る前にカベが前へ出てくる相手の「ずるさ」に対抗する。このほかにも駒野、森崎、阿部をおとりに、カベを避けて闘莉王、徳永がシュートを放つパターンもテスト。「チャンスがあれば蹴りたい」と意欲的な闘莉王を絡めることで、ゴール前での日本のセットプレーが威力を増す。【岡本学】
[2004/7/25/07:34 紙面から]
|