ジーコ決断総攻撃2バック/アジア杯
<アジア杯:日本4−1タイ>◇8日目◇24日◇中国・重慶◇1次リーグD組
【重慶(中国)24日=田 誠、西尾雅治、盧載鎭】日本が連覇へ前進した。タイに4−1で逆転勝ちし、勝ち点6としてベスト8を決めた。先制を許す展開、重慶五輪スタジアムの完全アウエーのムードに苦境に立たされたが、後半は攻撃的な2バックに変更して猛攻に転じ、圧勝した。28日のイラン戦で勝つか引き分けでD組1位通過となる。ジーコジャパンはこれで1引き分けをはさみ7連勝。通算17勝7分け7敗となった。
日本がボールを持つと地元重慶の中国人ファンから大ブーイングがわき起こる。タイが攻めれば笛と太鼓が鳴り響く。完全なアウエー状態になったが、ジーコジャパンは焦るそぶりも見せなかった。
ブーイングを力に変えた。タクトをふったのはジーコ監督だった。同点で前半終了。ハーフタイムで的確な指示を与えていた。
ジーコ監督「落ち着いてボールを回しチャンスをものにしよう」。
故障した玉田と田中を下げて小笠原、本山の鹿島コンビを投入。2バックにシステムを変更。1トップの鈴木に、この2人と中村を加えたトリプル司令塔の2−4−3−1で攻め続けた。練習でもテストしていたアタック型布陣。両サイドの三都主、加地も攻め上がる波状攻撃を仕掛ける。ジーコ監督の采配に選手がピッチで応え、見事な逆転勝利に結びつけた。
先制されたのは6月1日のイングランド戦以来5試合ぶり。タイには前回97年の対戦で1−3と敗れている。嫌なムードが漂い、しかも4万5000人の観客はほぼタイの応援に回った。午後8時30分の開始時でも気温37度と蒸しぶろのようなピッチ。重なる悪条件も今の日本代表は反発できる力があった。
ジーコ監督「厳しい試合だったが選手の精神力、集中力の勝利。システムを変えても選手は対応してくれた。お客さんは日本が好きじゃないみたいだが、ブーイングされて4点取れるならいつもブーイングされたいね」。
28日のイラン戦で勝つか引き分ければ1位通過が決まる。準々決勝は1位なら重慶、2位なら済南への移動が強いられる。「ここが慣れているので、この地に残ってブーイングを受けて勝っていきたいね」。連覇への最初の扉をまずは力でこじ開けた。【田 誠】
[2004/7/25/18:27 紙面から]
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