沢、102日ぶり代表ピッチ/女子サッカー
<女子サッカー:日本2−0オランダ>◇6日◇オランダ・ザイスト
【ザイスト(オランダ)7日=佐々木一郎】日本女子代表FW沢穂希(25=日テレ)が、102日ぶりに国際舞台に復帰した。6日のオランダ戦に先発し、先制ゴールに絡むなど後半25分までプレーした。5月に右ひざを手術して出遅れていたが、2−0の勝利に貢献し、4月26日の中国戦以来の出場で存在感を見せつけた。同代表はオランダ合宿を打ち上げ、7日にギリシャ入りした。
エースが五輪に間に合った。背番号10のユニホームに袖を通し、沢がトップ下で先発出場した。交代するまでの70分間、最後の調整試合でアテネへの手応えをつかんだ。「楽しかった。3カ月ぶりという感じがしなかった。素直にうれしいです」。右ヒザを氷で冷やしながら、充実の試運転を振り返った。
ゴールにも絡んだ。前半35分、FKからのこぼれ球を、密集の中からFW荒川につないだ。これが先制点を生み出した。持ち前の正確な技術で攻撃をリードし、確かな戦術眼で試合運びにメリハリをつけた。DF川上は「チームの中心だし、沢が入って周りが生かされる」と言い、FW大谷は「やりやすかった。安心してできます」と復帰を歓迎した。心配された連係も問題なかった。
4月の五輪最終予選中に右ひざ半月板を損傷した。7月中旬にLリーグへ復帰したが、右足の内転筋を痛め、同30日の壮行試合はベンチで見つめるしかなかった。「あっという間でした。しんどかったけど、またサッカーを楽しくやりたい。支えてくれた人にも恩返しをしたい」。故障後、友人に右足をおはらいをしてもらった。渡欧後も、川崎大師のお守り「御土砂」を離さない。夢舞台を直前にして、感謝の思いが頭をよぎった。
だが、センチメンタルに浸ってばかりもいられない。上田監督は「まだ動けるようになっただけ。今は準備段階。無理をさせないようにプレーさせた。スウェーデン戦でベストになると思う」と言った。まだ、こんなもんじゃない。実力を認めるからこそ、五輪初戦での上積みを期待した。
7日、チームは空路でギリシャ入りした。本番まであと3日。「アテネでは爆発したい。手応えはあります」。沢の夏が、いよいよやってくる。
[2004/8/8/09:50 紙面から]
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