川口復権守護神!頂点導いた/アジア杯
<アジア杯:日本3−1中国>◇決勝◇最終日◇7日◇中国・北京、工人体育場
決勝でもGK川口がチームを救った。後半32分、3バックのオフサイドラインが、FW李毅にあっさりと破られた。1対1の場面。川口は相手の動きだけを見ていた。「体の重心が左にいった」。読み通り、シュートを打たず、左へかわしにきた。左手を伸ばし、ボールをはじいた。また同点に追い付かれる最大の失点場面を自らの力で防いだ。
「能活さん(川口)でしょう」。MVP男から最も感謝されたのは川口だった。試合終了後、握手して回った中村から、抱え上げられた。守護神は司令塔の背中をたたいて返した。「お前の力で優勝できたんだよ。ありがとう」。
人間的に丸くなった。代表のレギュラーを不動のものにしていたころは、100分の1グラム単位まで体重に気を使った。体重を絞る時期になると、天ぷらの衣をはがして中身だけ食べていた。「もうそんなことはしませんよ。細かいことに神経質になるより、体を休ませた方がプラスになる」。98年W杯フランス大会の正守護神も、02年W杯日韓大会は楢崎に定位置を渡した。しかし、ポーツマス、ノアシェランと欧州を渡り歩き、苦難を乗り越えたことで確実に成長していた。
すでにデンマークリーグは始まっている。前日(6日)にはチーム幹部から電話をもらった。「こっちのことは気にしないで、決勝戦に専念して」と言われた。また激しいレギュラー争いがスタートする。「この大会は自分にとって自信になった。チームの人も見てくれている」。欧州4年目の挑戦。アジア杯で自信を取り戻した川口が、2年後のW杯ドイツ大会を見据えて今度こそ成功してみせる。【盧載鎭】
[2004/8/8/11:15 紙面から]
写真=2大会連続3度目のアジア杯優勝を決めた瞬間、川口は、両手を天に突き上げ喜びをかみしめた(撮影・たえ見朱実)
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