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<W杯アジア1次予選3組:日本1−0オマーン>◇13日◇オマーン・マスカット、スルタン・カブース競技場
文字どおり、体を張った鉄壁の守備だった。後半10分、オマーンが縦に入れた浮き球パスにGK川口が飛び出す。競り合いからボールはこぼれてオマーンFWアルホスニの足元へ。フリーでシュートを打たれた。だれもが失点を覚悟した瞬間、だれもいないはずのゴールにDF田中が1人、立ちはだかった。ライナー性の弾道が腹を直撃。両肩関節をグッと内側に入れ、全身の力ではじき返した。
強敵オマーンとの一戦で大量点が望めない中、守備陣にはわずかなミスも許されなかった。田中は「俊輔は俊輔で頑張っている。負担を軽くするために、いい形でボールを預けたい。相手選手との距離を詰めて、タイミングよくプレスに行きたい」。引き分けでも1次予選は突破できる。後半7分、苦しみながら中村−鈴木とつないでようやく挙げた1点のリードを簡単に失うわけにはいかなった。
5日からの千葉・成田合宿以降、徹底して守備の意識を高めてきた。相手の右サイドからの攻撃をいかに食い止められるか。司令塔の中村まで後方に下がる守備練習を思い起こそうと、DF陣から前線へ「もっと前からプレスをかけろ」と怒号が飛んだ。前半7分、トップ下のMFドゥールビーンの突入をMF福西、DF中沢が2人掛かりで阻止。同32分にカウンター攻撃を食らえば、MF三都主が必死に駆け戻り、ボランチとの連係でサイドラインに押しやった。
7日に行われたオマーンとイラクの親善試合VTRを入念にチェックし、対策を立てたDF宮本は「引き分けでもいいと思っていたので、現実的な試合運びができた」と振り返った。過酷な状況下、GK川口と不動の3バックでアジア杯を制した自信が結実した。1次予選突破とともに、ジーコジャパンが鉄の結束と守備力を手に入れた。
[2004/10/14/07:03 紙面から]
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