<練習試合:日本代表4−0浦和東>◇1月31日◇埼玉
DF宮本恒靖(27=G大阪)が、実戦テストでスタメン奪回を目指す。日本代表は1月31日、埼玉県内で2日のシリア戦に向け浦和東高と練習試合(4−0)を行った。先発組は、カザフ戦メンバーからDF松田に代わり、右太もも裏痛から復帰した宮本が出場。国内組の中でぼっ発したポジション争いで復調ぶりをアピールした。9日のW杯最終予選・北朝鮮戦(埼玉)前の仕上げとなるシリア戦で、忍び寄る松田の影を振り払う。
宮本に笑っている余裕はなかった。練習開始前、誕生日だったスタッフに、選手らが生卵と小麦粉をぶつけて手荒い祝福の儀式を始め、爆笑に包まれれた。リラックスムード漂う中、故障で出遅れた男だけが違う空気を発していた。
2日シリア戦に向けた浦和東との練習試合。右太もも裏痛から復帰したばかりの宮本にとっては、今年初の実戦だった。前半の先発組に、唯一カザフ戦メンバーから松田に代わって出場。田中、中沢と昨夏アジア杯制覇の3バックの中心で「自分の体と頭が一致するか。昨年やってきたことができるか」をテーマに3バックを無難に統率した。「(故障の)怖さはまったくない」。戦いの準備は整った。
ジーコ監督が絶対の信頼を寄せる主将でも、もはや先発の座が確保されているわけではない。カザフ戦で代役出場した松田は、積極的な守備での完封に加え、セットプレーから得点までゲット。これまでのような欧州組と国内組のポジション争いだけでなく、国内組の中でも先発争いは激しくなった。控え組の底上げが、ジーコジャパンの力を引き揚げている要因でもある。
宮本も「(競争は)強いチームにはあるもの。切磋琢磨(せっさたくま)していけばいい。大事なのはドイツ(W杯)に行くこと」と望むところだ。それを成長のバネにもしてきた。「僕はこれまでも、そういう状況を乗り越えてきた」。02年W杯でも、ジーコジャパンでも、宮本は控えから先発の座をつかんでいる。
シリア戦は、W杯最終予選本番への最後の実戦テスト。宮本も、結果を出した松田と比較されることは承知のうえだ。勝負の05年の決意を「自分がチームを引っ張っていくという気持ちに代わりはない」と言い切るキャプテンシーで、ジーコ監督に迷うスキを与えないつもりだ。【西尾雅治】
[2005/2/1/08:52 紙面から]
写真=高校生との練習試合に出場し体を入れてボールキープする宮本
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