俊輔、高原の欧州組の先発起用はなし。日本代表ジーコ監督(51)が6日、W杯アジア最終予選の初戦、北朝鮮戦(9日、埼玉)の先発を国内組で固める方針を明らかにした。埼玉直前合宿3日目の練習後、レジーナMF中村俊輔(26)ハンブルガーSVのFW高原直泰(25)を先発から外すだけでなく、状況次第では起用さえしない考えを示した。1月17日から始まった強化合宿で結果を残した国内組で、最終予選の初戦に臨む。
腹は決まっていた。ジーコ監督は北朝鮮戦に招集した中村と高原の欧州組を先発起用しないことを明言した。
ジーコ監督「2人とも先発で使わない。試合までケガ人が出なければ(2日の)シリア戦のメンバーで行く。海外組だから先発ということはないし、状況によっては使わないかもしれない」。
欧州からの長距離移動と時差との戦い。さらに中2、3日での連戦。コンディション的な問題も考慮し、2人に途中交代出場さえも確約しなかった。
昨年2月18日のW杯アジア1次予選オマーン戦で5人、3月31日の同シンガポール戦で6人の欧州組を先発起用したころとは全く違う。高いレベルでもまれる欧州組の経験と能力に負けないコンディションの良さ、チームとしての結束が今の日本代表にはある。
「これまで2年間、言い続けてきた。誰もレギュラーじゃない、と。名前とか関係なく選手を起用してきた。驚くニュースじゃない。今、一番良いと思ったチームを送り出す。選手を公平に扱ってきたし、これからも変わらない」。欧州組を招集して1人も先発で起用しないのは初めて。1月17日の宮崎1次キャンプから練習を重ね、キリンチャレンジ杯2試合で結果を出した国内組に対する信頼は絶大だった。
国内組もジーコ監督の信頼を十分に感じている。FW玉田は「国内組への信頼が厚い? 正直、うれしい。だからこそ、北朝鮮戦でいい試合をしないと意味がない」。さらに前日(5日)に高原が2ゴールを挙げたことに「刺激があった方がいいプレーができる」と自信に満ちた表情で言い切った。MF小笠原も「北朝鮮戦は相手どうこうではなく、やりたいことをやる。相手を気にしても仕方がない」と司令塔としての自覚を見せた。
ジーコ監督は先発を国内組で固めることを選手には伝えていない。「その必要がありますか?」。選手一人ひとりが役割を理解し、自らが言うまでもなく、やるべきことを分かってくれているという自信の表れ。「試合に出ても出なくてもチームに貢献する。そうじゃないと今までやってきたことが無駄になる」。この日午後の紅白戦では控え組が必死のプレーを見せ、先発組の練習台になった。「選手には北朝鮮戦でも、いつものやり方でやればいいと言おうと思う」。歯車がガッチリとかみ合っているチーム状態に、ジーコ監督は勝利を確信している。【岡本学】
[2005/2/7/09:17 紙面から]
写真=練習開始前、冬晴れの空を指さすジーコ監督(撮影・越田省吾)
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