【フランクフルト(ドイツ)19日=岡本学、西尾雅治、山下健二郎】ジーコジャパンが、W杯アジア最終予選イラン戦(25日、テヘラン)へ向けて本格的な対策に乗り出した。茶野、宮本、坪井のDF陣に加地と三浦の両サイドMFが加わった守備練習を実施。前がかりになる相手の攻撃を逆手に取り、5バックの最終ラインから両サイドを起点に反撃する「カウンター・サイドアタック」を繰り返した。アジア屈指の攻撃力を封じながら得点を狙う必勝パターンで、勝ち点3を奪う。
守ってばかりでは、W杯への道は開けない。ドイツ合宿2日目の午前練習。ジーコ監督の指示を受けたエドゥーTD(テクニカルディレクター)と里内両コーチがDF茶野、宮本、坪井の3バックに加えて、右MF加地と左MF三浦も呼び集めた。FWダエイ、カリミ、マハダビキアらアジア屈指の攻撃力を持つイランに攻め込まれた状況を想定した約20分間の守備練習。ゴール前で5人が横一列となった状態から、何度もサイド攻撃を繰り返した。
右サイドから逆側へ出されたロングパスを、左端で待ち構えた三浦がカット。ドリブルで前方へボールを運ぶと、外側から全速力で追い抜いた茶野へパスを送った。加地が「最終ラインに吸収されることが多くなる」と通常より多めの人数で守備を固めたうえで、サイドからのカウンター攻撃。茶野は「相手の戦い方はイメージできている。攻撃を仕掛けていけば試合の主導権を握れる」と手応えを口にした。
イランは右サイドのMFマハダビキアと、運動量の豊富なサイドバックのDFカエビ、さらにトップ下のカリミも絡めての右サイドの攻撃が厚い。だがその半面、2月9日のW杯予選バーレーン戦(マナマ)では前がかりとなったカエビの裏のスペースを狙われ、再三ピンチを招いた。三浦が「しっかり守ればチャンスになる」と話せば、宮本も「全体をコンパクトにして、相手をけん制する動きが必要」と戦いのイメージを語った。
代表戦104得点の世界記録保持者ダエイを警戒する声が高まっているが、ジーコ監督は「そればかりに気を取られてはいけない。相手は極端な攻撃を仕掛けてくる」とサイド攻撃への対策に思案を巡らす。引き分けでは物足りない。あくまで白星にこだわるカウンターでのサイドアタック。日本がイランの長所を弱点に変えて突き崩す。
[2005/3/20/09:04 紙面から]
写真=DFから攻撃へつなぐ練習を繰り返す左から宮本、三浦、茶野(撮影・栗山尚久)
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