開催地の第1希望はマレーシア−。日本協会は4月30日、前日(29日)に行われた国際サッカー連盟(FIFA)規律委員会で、6月8日に予定されているW杯アジア最終予選、北朝鮮−日本戦を第3国で無観客試合として開催するとの決定を受け、記者会見を行った。同協会・川淵三郎キャプテン(68)は開催地について「マレーシアが一番いい」と希望し、北朝鮮との関係が深く反日デモが続発した中国での開催には難色を示した。
FIFA、そしてAFC(アジアサッカー連盟)に意見を求められる前に、川淵キャプテンは日本の意向を明確に示した。「会場? マレーシアが一番いい。(FIFA、AFCに聞かれる前に)言っていいか分からないけど」と、会見でAFCの本部があるマレーシア・クアラルンプールでの第3国開催を希望した。97年にイランとのアジア第3代表決定戦に勝ちW杯初出場を決めたのも同国ジョホールバルと、マレーシアは日本にとって縁起のいい国といえる。
開催地については、W杯組織委員会が最終的な決定権を持つ。手順としてはFIFAが中立地としてふさわしい開催地をAFCへ打診。AFCは北朝鮮、日本の意向を聞きながら、開催地を調整する。最終予選前に合宿するなど、北朝鮮が関係の深い中国での開催を希望する可能性もある。これに対して川淵キャプテンは「中国側の警備も大変だし、中国が今の状況で問題ない、という気はない。そういう方向性なら異議を唱えることにしている」と発言。昨夏、中国で開催されたアジア杯ではブーイングを浴び続けた。そして、最近では反日デモも続発した。日本には不利となる中国での第3国開催には断固、抵抗する姿勢だ。
ただ、2月のホーム戦から生まれた北朝鮮協会、朝鮮総連との友好関係を継続したいとの、思いが日本協会には強い。残り3試合、北朝鮮のボイコットの可能性について問われた川淵キャプテンは「何ともいえないが、我々と一緒に東アジアのサッカー発展のため協力していく姿勢を見せてほしい。大変なら、助けるのはやぶさかでない」と発言。2万スイスフラン(約180万円)の罰金に加え、第3国開催による北朝鮮協会の経済的負担増も考慮し、日本協会が資金援助する用意があることも明かした。【岡本学】
[2005/5/1/10:06 紙面から]
写真=日本サッカー協会の川淵キャプテン(右)と小倉副会長が緊急会見を開いた
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