<キリン杯:ペルー1−0日本>◇22日◇新潟ビ
W杯出場へヤマとなる6月の最終予選2連戦へ、修正点が浮き彫りになった。日本代表が、2連覇を狙うキリン杯初戦でペルーに0−1と完封負けした。後半に入りDFラインを上げ積極的に得点を狙ったが、シュート14本中、枠をとらえたのは3本でノーゴール。逆に警戒していたカウンターから後半ロスタイムに失点した。27日のキリン杯UAE戦(国立)を含めた残り11日間で、この日の課題を修正していく。
光明と呼べるものは少ない。ならばプラス思考にとらえよう。この日が6月3日でなくてよかった−。そう胸をなで下ろした人も多かっただろう。無理もない。日本のボール支配率は56%、シュートもペルーの倍の14本を放った。だが枠をとらえたシュートは前半の三浦、後半の遠藤、三都主の計3本。最後までゴールを割れなかった。
2連覇のかかるキリン杯初戦の黒星。ジーコ監督は「フィニッシュの精度が悪かった。得点が決まらず、最後の最後で注意しなきゃいけないカウンターで失点した」と敗因を淡々と分析した。だが、照準は6月3日バーレーン、同8日北朝鮮戦。あくまでも前を見据える指揮官は、この日の敗戦が「通過点」に映ったはずだ。
ジーコ監督「この合宿で、シュートは完ぺきな体勢で打ち急ぐことがないように話してきた。枠をとらえることの大切さを確認していきたい」。
6月の2連戦へ向けシュート、センタリングの正確性、さらにゴール前へ飛び込むタイミングなど、攻撃面での修正点を挙げた。
ロスタイムの失点の中にも、課題と収穫を見いだした。後半は得点を狙い最終ラインを中央付近まで上げた。DF宮本は「親善試合だから勝ちにいった」と説明。MF小笠原も「攻めて失点したが点を取る時はそれなりに人数をかけて攻めていかないと」と話すようにリスクは覚悟の上のこと。カウンターからの失点にMF遠藤は「失点シーンはバーレーンが得意な形。(攻めにいっても)DFを1人残す手はある」と、失点したからこそ見つけ出した善後策を口にした。
精神的に尾を引くこともない。「下を向いてはいない」(宮本)「これを引きずってはいけないし、消極的になっちゃいけない」(小笠原)…。さらに修正点として、宮本は球を回す時と速く攻める時のメリハリ、FW鈴木はカウンター攻撃を仕掛ける際のボランチを含めたサポートを挙げた。
サイドチェンジからの速い攻撃、終盤には相手DF裏側への飛び出しなどで好機をつくるなど、収穫もなかったわけではない。6月3日まであと11日。ジーコ監督は「怖さを肝に銘じてUAE戦に臨みたい」。故障者も欧州組も戻ってくる。ジーコジャパンはペルー戦を「良薬」に、課題を克服しながらバーレーン戦へ向かう。
[2005/5/23/09:32 紙面から]
写真=試合終了直前に失点を許し、ゴール方向を見て痛恨の表情を浮かべるGK川口。後方は宮本(撮影・越田省吾)
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