ジーコ監督を振り向かせた。日本の最前線に位置するのは、柳沢だ。試合前日の公式練習で、主力組を意味するビブスを着て1トップに入った。1日の紅白戦でも前半14分と後半5分にゴール。動きだしの良さ、スピードという持ち味を生かして結果を出した。昨年3月31日のアジア1次予選シンガポール戦以来429日ぶりの先発を、実力でつかみとった。「今は明日に集中するだけ。とにかく大きな試合だから勝つか負けるかで大きな影響を及ぼすことになる」。
試合3日前の紅白戦で後半から鈴木に代わって入ると、攻撃が機能した。ケガや出場停止以外はメンバーをいじらないジーコ監督を動かすほど、コンディションの良さをアピール。「呼ばれていない時も、代表でやりたいと思っていた。チャンスというより、大きな責任と思っている。この2試合、いい形で試合をしたい」。決意は固まった。
昨年夏、メッシーナの合宿へ参加したい意向を伝え、アジア杯を辞退。以降、玉田、大黒らが台頭し、代表復帰は3月のイラン戦まで待たなければならなかった。今回も高原の故障がなければ、招集されなかったかもしれない。大逆転での先発奪取だ。
小野故障の影響で小笠原が中村と並んでトップ下に入る。「鹿島の時のように自分が動き回ったり、ヤナギさんと絡んだり」と小笠原。かつての鹿島ラインが復活した。柳沢はメッシーナとの3年契約がまとまり、代表戦に集中できる。今季はカップ戦での1ゴールだけだが、国際Aマッチに限ればチーム最多の13得点。「(試合に)出る人がチームのために頑張って、勝利を勝ち取るだけだと思う」と意気込んだ。【佐々木一郎】
[2005/6/3/09:04 紙面から]
写真=1日の紅白戦で難しい体勢からゴールを奪う柳沢。GK土肥(撮影・宇治久裕)
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