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<W杯アジア最終予選:日本1−0バーレーン>◇B組◇3日◇マナマ
無回転のボールが、ぶれるような弾道で飛んできた。前半終了間際。GK川口は必死に伸ばした指先に当ててコースを変えた。FWユスフのシュートは左ポストをたたいた。ヒヤリとしたが、本当のピンチはこれだけ。「難しいボールでしたね。非常にいいシュートだった」。相手を持ち上げる余裕すらあった。
試合前、DF宮本主将は「1対1で負けんな。戦おう!」と言って引き締めた。選手たちは体を張った。右ひざと腰の負傷で離脱していたDF中沢の復帰も効いた。序盤から相手の得意とするカウンターに対応。ロングボールを放り込まれ始めた後半は、頭ではね返した。
直前のキリン杯2試合は、ともにカウンターから失点。アブダビ合宿では、ジーコ監督が就任後初めてといっていいほど、綿密に守り方を再確認した。中田英らが合流してからも、意見をぶつけあった。理論を頭に入れ、最後はメンタル面を高める。理想的な流れで最高の結果が出た。
中沢は「前線からあれだけプレスをかけてくれれば、前に出て守備ができる。意思統一ができたベストゲーム」と振り返った。シュート数は日本が13、バーレーンが10。川口が「思ったよりバーレーンが動いていなかった」と印象を話したのは、いい守りができたことと無関係ではない。
次戦も守備ラインは1人も変わらない。引き分け以上でもW杯出場が決まる試合はつまり、完封すればドイツ行きの切符が手に入る。「このままの状態を維持して、次に勝たないと意味がない」と宮本。あと90分。最終予選をすべて1点差でこなしてきた集中力は、まだ途切れていない。
[2005/6/5/06:55 紙面から]
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