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イエローカードが出るたび、ベンチの選手の胸が高鳴った。次は、オレの出番だ。後半32分以降、北朝鮮戦で出場の可能性が広がった中田浩、稲本らが相次いでピッチに送り出される。それは、次戦への試運転でもあった。
今大会2度目の出場停止となるMF三都主は「次の試合はアツ(三浦)が出てくる。代わりに出て来る選手は、チャンスを待っていたと思う」と言った。MF三浦も分かっている。「次で決めたい? はい」。勝利の余韻に浸るまでもなく、バンコクへ目を向けた。
ベンチの選手は試合に飢えている。MF中田浩は言った。「この試合がチームにとって一番大事だったけど、僕にとっては次の試合が大事。チームのやり方は分かっているし、特に気負う部分はない。次でW杯が決まる試合ですね」。
中田英が合宿に合流し、ピッチで激しく意見が飛び交った紅白戦。レギュラー組にやや険悪なムードになった時「さあ、次行こう!」と声で切り替えたのは稲本ら控え組だった。チーム力が試される総力戦は、むしろ望むところ。観客がいなくても、プレーできる喜びはもう抑えられない。
[2005/6/5/08:23 紙面から]
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