<コンフェデレーションズ杯:日本1−0ギリシャ>◇1次リーグB組◇5日目◇19日◇フランクフルト
日本代表FW大黒将志(25=G大阪)が、欧州王者を沈める決勝ゴールを決めた。ギリシャ戦で後半21分に途中出場し、同31分にMF中村俊輔(26)のスルーパスに反応し、右足でゴール左に押し込んだ。メキシコに敗れ、勝ち点で日本に並ばれたブラジルとの22日の試合でも、救世主ゴールの期待がかかる。また日本代表は20日、大会組織委のチャーター機でフランクフルトからブラジル戦の行われるケルンへ移動した。
救世主は、またも大黒だった。欧州王者を破るゴールで、日本の決勝トーナメント進出への望みをつないだ。「(ブラジルとは)いい試合ができると思うし、気持ちで負けなければ相手はたぶんナメきてくれると思う。絶対、勝ちたいっす」。2月9日、北朝鮮戦でのロスタイム決勝ゴールから130日。今度は世界の舞台でチームを救った。
ギリシャ戦の後半21分から途中出場。10分後、中村のスルーパスに反応し、DFの裏に飛び出した。GKの動きを見極め、ボールを右足でゴール左に押し込んだ。「イメージ通りのパス。GKが出てきたから、体を右へ開くふりをしてめっちゃフェイントした。ちゅうちょはなかったです。今日のギリシャは(欧州)チャンプじゃない」。DFが飛び込んできたため、狙っていないがまた抜きゴールのおまけもついた。
大黒家の居間には2月の北朝鮮戦で着たブルーのユニホームが額に入れられ、大切に飾られている。だが、大黒にはわだかまりがあった。今季もJリーグでゴールを量産し、10得点で外国人選手を抑えて得点ランクでトップにいる。世界の強豪相手にも得点できる自信はあった。「ずっと北朝鮮と言われ続けて、正直うっとうしかった。やっと北朝鮮以外からゴールを決められた」。呪縛(じゅばく)からも解放された。
次はブラジル戦。高校生だった97年8月に親善試合で来日したロナウド、ロベルト・カルロスらと練習した時は雲の上の存在だった。「スペースを埋められてキツイ試合になると思うが、しっかり準備するだけ」。世界王者にもゴールを決める。【益子浩一】
[2005/6/21/09:09 紙面から]
写真=ゴールを決め駆け出す大黒(撮影・栗山尚久)
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