|
<ワールドユース選手権:モロッコ1−0日本>◇決勝トーナメント1回戦◇8日目◇21日◇オランダ・エンスヘデ
U−20(20歳以下)日本代表の挑戦が幕を閉じた。2大会連続の8強入りをかけたモロッコ戦は、延長戦突入目前の後半ロスタイムに失点。0−1で敗れた。大会史上初めて未勝利で1次リーグを突破。約5000人の相手サポーターが集まるアウエー状態の中、エースFW平山相太(20=筑波大)を中心に互角に戦ったが、最後に力尽きた。08年北京五輪で中核となる“平山世代”は、雪辱を期すべく、巻き返しを図る。
壮絶に散った。試合終了のホイッスルが鳴り響いた瞬間、選手たちは次々と芝生に顔をうずめた。まさかの後半ロスタイムの失点。最後はFWカレンのシュートがゴール左に外れ、大熊ジャパンは終わりを告げた。途中交代したMF水野は、最後までベンチから立つことができず、スタッフに抱えられながら涙を流した。
「一番日本らしいサッカーができた試合で、結果を出せず非常に残念。90分通して失点の場面だけ集中力が切れていた」。41歳の誕生日を飾れず大熊監督は唇をかんだ。ボール支配率はまったくの五分。すべて先制された1次リーグ3試合は後半勝負の展開が続いたが、この日は本来スーパーサブの水野を先発に起用。前半から仕掛けた。1対1や出足で競り勝ち、守備ラインも高くキープ。孤立しがちだったFW平山も素早いサポートを得て得意の空中戦で競り勝った。だが最後は主将のMF兵藤と、DF陣の連係ミスから失点。8強入りの夢は霧散した。
大会を通してチームは変わった。平山に頼り切りでは通用しないと悟った。15日のベナン戦で引き分け、決勝トーナメント進出に後がなくなると連日、自主ミーティング。DVD観賞などでリラックスしていた時間を割き、真剣にサッカーと向き合った。
それでも平山は「いいサッカーをしているだけでは世界では勝てない。涙は出ませんでした」と振り返った。03年の前回大会を唯一経験。昨年は飛び級でアテネ五輪も出場したが、Jではなく筑波大に進学、周囲から伸び悩みが指摘されていた。だからこそ「選んだ道が間違いではなかったことを示したい」と、今大会にかけていた。次は3年後の五輪。「まずは北京のピッチに立っていられるように頑張るしかない」。4戦未勝利の屈辱を胸に、次なるチャレンジへはばたく。【高田文太】
[2005/6/23/08:45 紙面から]
|