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磐田MF村井慎二(25)が、悲願の日本代表入りを果たした。日本サッカー協会は19日、東アジア選手権(31日開幕・韓国)のメンバーを発表。村井は、アテネ五輪組の浦和FW田中達也(22)東京MF今野泰幸(22)とともに初選出された。ジャパンブルーとは無縁だった男が、オシム監督の千葉で急成長。飛躍を目指し、今季磐田に移籍、代表入りをつかんだ。5月には結婚もし、公私ともに充実。代表では左に定着している三都主とレギュラー争いに挑む。
村井のもとにビッグニュースが舞い込んだ。この日、磐田はオフ。5月に結婚したばかりの亜美(つぐみ)夫人との買い物中に朗報が届いた。祝福の電話も相次いだが「まだピンとこない。明日、クラブハウスに行ってみんなに会ったり、ネットや新聞を見たりしたら、実感がわくのかなぁ」とまるで人ごと。千葉の母幸子さんに代表入りの電話を入れたあと、予定していた通り、亜美夫人とのんびりと釣りを楽しんだ。
代表入りは狙っていた。村井は小野、高原、稲本らと同じ79年生まれの黄金世代。99年1月にはワールドユースを目指すU−20代表候補合宿に呼ばれた。だが、ビッグネームがそろう世代だけに代表招集はその1度だけ。代表とは無縁だったが、市原(現千葉)にオシム監督が就任し、チームが上位になり始めた2年ほど前から代表を意識するようになった。
昨年10月には山本監督率いる日本選抜に選出され、同12月には新潟でのチャリティーマッチでジーコジャパン・ドリームチームの一員として戦った。「そのときに、代表に近くなってきているのかなと思った。ジーコ監督には『来てくれてありがとう』とあいさつをされただけ。もっとレベルを上げないとと思った」。
レベルアップのために今オフ、磐田への移籍を決めた。代表レベルの選手が多く所属する磐田の高い意識の中でプレーし、代表への思いをさらに強くした。3月にはサッカーを教わった父義則さん(享年60歳)が他界。5月には左踵骨骨折と苦しい日々が続いたが、亜美夫人の支えもあり、乗り越えた。
代表戦は一サポーターとして見ていたが、これからは違う。「左サイドも自分だったら、もっと前に行くとか、もっと(形を)つくれるのに…とか思って見ていたけど、そんなに偉そうなことを言える立場ではない。まずは試合に出てアピールしたい。攻守両面で活躍したい。そしたら、その先にW杯が見えてくると思うから」。遅咲きの黄金世代がジーコジャパンの秘密兵器となる。【斉藤香織】
[2005/7/20/08:10 紙面から]
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