ジーコジャパンが、新戦力加入の相乗効果で勢いを得て東アジア選手権(31日開幕、韓国)に臨む。日本代表は成田合宿2日目の26日に約30分間のシュート練習を行い、34本中15本を決めたFW田中達也(22=浦和)が、チーム2位の成功率4割4分1厘をマーク。代表定着とレギュラー奪取へ上々のスタートを切った。MF阿部、DF茂庭も守備練習で適応力を首脳陣に披露。04年アテネ五輪組が早くも即戦力の存在感を示し、06年ドイツW杯を目指す日本に新風を吹き込む。
ピッチに立てば、田中達から初々しさが消えた。代表練習の恒例行事ともいえるシュート練習。左右の両足を交互に何度も振り抜くこと約30分。気が付けば計34本を放ち15ゴール。FW大黒、玉田、MF小笠原ら国内屈指の攻撃陣がそろう7選手の中で成功率2位の好成績を挙げていた。
ネットを揺らした選手から先に練習を終える「決め上がり」こそ1番最後まで残り、顔を真っ赤にしていた田中達だったが「ピッチ上では自分を思い切り出さないと。チームにいい流れを呼び込める選手になりたい」と手応えを口にした。
アテネ五輪は途中出場2試合、わずか30分間のプレーで無得点に終わった。「招集されるとは思ってもみなかった」という今回で初めてのA代表入り。夢のW杯への第1歩が、恥ずかしがり屋の性格さえ変えた。浦和の同僚DF坪井から「あえて厳しく、孤独にさせてます」という「愛のムチ」を受け、宿舎では初めてプライベートな時間を一緒に過ごす選手と会話するよう心掛けている。
田中達ら若手の加入が、代表常連選手にとっても刺激となる。玉田が「若手は元気だし、勢いを感じる」とシュート練習では成功率1位の5割1分7厘と力が入った。守備練習で連係プレーを確認したMF阿部が「学ぶだけではなく、アピールにつなげたい」と闘志を燃やすと、DF中沢も「パッと集まる代表だが、チームとして機能しているところを分かってもらいたい」と正面から受け止める。
FW久保の代表辞退で選手枠が残っているが、ジーコ監督は追加招集に踏み切っていない。明日28日には練習試合を予定。五輪組が絶好のチャンスを生かし、W杯への足掛かりにする。【山下健二郎】
[2005/7/27/09:41 紙面から]
写真=ジーコ監督(奥)が見守る中、シュートを放つFW田中達(撮影・栗山尚久)
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