【リガ(ラトビア)5日=永井孝昌、小西弘樹、益子浩一】マジョルカFW大久保嘉人(23)が、ドイツW杯への生き残りをかける。日本代表は8日のラトビア戦に向け、当地で初練習を行った。昨年12月のドイツ戦以来、約10カ月ぶりに代表復帰を果たした大久保は「今回がラストチャンス」と悲壮な覚悟で合宿入り。代表戦18試合目にして初ゴールを決め、W杯メンバー入りへ必死のアピールをする。
あえて自分に重圧をかけた。日中は強い日差しが照りつけるものの、日陰に入ると肌寒さを感じるラトビアの首都リガで、大久保は10カ月ぶりに代表に合流した。懐かしさや、喜びを感じている余裕などない。「オレの夢」と言うW杯出場に向けた戦いが始まった。
大久保「(代表は)かなり久しぶりっすね。まだ1点も取っていないので、今度こそはと思っています。たくさんFWがいるし今回がラストチャンス。結果を出さないといけない」。
悲壮な決意だった。これまで代表戦は17試合出場し無得点。代表を外れた今年のW杯最終予選、コンフェデ杯では大黒が急成長。FWには、ほかにも同じ欧州組の高原、柳沢らライバルは多い。だからこそ今回の復帰を「ラストチャンス」と位置付け、結果にこだわった。
自信は芽生えつつある。マジョルカでは今季、ゴールこそないが6試合中4試合で先発。この日の初練習でも切れ味あるドリブルでコンディションの良さを見せた。「裏を狙ったりドリブルで仕掛けたり、どんどんシュートを打っていきたい」。神様ジーコのハートを射止める意気込みを、強い口調で語った。
欧州での評価も高まっている。5日付のスペイン全国紙アスは、アトレチコ・マドリードが大久保獲得に動いていると1ページを割いて大きく掲載。「(Aマドリードは)以前に中田英、中村に興味を示したが大久保はさらに真剣に獲得を検討している」と報じた。報道を聞いた大久保は「代表で活躍すればもっとたくさんのクラブが興味を持ってくれる。まずはここで結果を出したい」。視線の先にあるのはドイツW杯−。代表初ゴールで、夢を手繰り寄せる。
[2005/10/6/09:28 紙面から]
写真=ミニゲームで、田中(右)をかわし、右足でゴールを狙う大久保。手前はGK川口(撮影・宇治久裕)
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