ジーコ流を貫く。日本代表ジーコ監督(52)は8日、16日アンゴラ戦(国立)の代表メンバー23人を発表した。故障者の関係で、中盤の形こそ言葉を濁したが、最終ラインは4バックと明言。高い位置での守備から攻撃へ転じる素早い切り替えを、アンゴラ戦で実践する。来年ドイツW杯1次リーグで同組に入る可能性が高いアフリカ勢との一戦で、今年最後の白星を目指す。
情報が少なく身体能力の高いアンゴラが相手でも、ジーコ監督の考えは変わらなかった。「常に勝者のスピリットを選手に持って欲しい。相手のやり方や戦術、分析も含めて自分たちの新しい枠を広げるために有効に使う」。その目には勝利しか映っていなかった。
先発布陣は宮本、加地ら故障者が多く、不確定だ。だがベースとなる最終ラインの形だけは決めている。「中盤はダイヤモンドを継続? 選手を招集してからコンディションを見て考える。ただ4−4−2で戦いたいと思っている」。昨年は3バックで成功を収めたが、今年はコンフェデ杯を中心に4バックで手応えをつかんだ自負がある。
本来は母国ブラジルの4バックを理想としてきた。3−5−2は選手がJクラブで慣れた戦術だが、両サイドが下がり5バックになった時に攻撃に転じにくく、サイドからの攻撃も受けやすい。アンゴラ戦で目指す「高い位置でプレッシャーをかけてボールを奪い、次のアクションに結びつける」というサッカーを実現するために、4バックがベストと考えた。
ジーコジャパンのアフリカ勢との対戦は過去4戦で2勝1敗1分け。03年11月カメルーン戦の対戦を最後に、約2年間対戦していない。W杯1次リーグでは8分の5の確率で同組に入る可能性があり、アンゴラ戦は試金石になる。「カウンターのスペースを与えたり、1対1で勝負するスペースを与えるとやりにくい。逆に、どこから攻めてくるか分からない相手に対して、何をできるか。しっかりとした戦いをすることが、あとにつながる」と目的意識を口にした。
ジーコ体制になってから年の最終戦は2敗1分けと分が悪い。今年はW杯イヤーを前に負けるわけにはいかない。「(アンゴラ戦は)次への単なるステップアップではなく有効に使う」。内容も、結果も求める。最高の形で05年シーズンを締めくくる。【広重竜太郎】
[2005/11/9/08:19 紙面から]
写真=親善試合アンゴラ戦の日本代表23人を発表するジーコ監督(撮影・中島郁夫)
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