<国際親善試合:日本1−0アンゴラ>◇16日◇国立
手にした結果は、選手たちにとって「不本意な勝利」だった。シュート15本を浴びせながら、得点はわずか1点。前半11分と同27分のシュートがいずれもゴール枠にはじき返されたFW高原は「勝てたのは良かったけれど、誰も納得していない」と表情を曇らせた。W杯予選を含めて今年20試合目。集大成となる最後の一戦でも、課題の決定力不足は解消されなかった。
MF中田英をボランチに置く布陣で、序盤から攻勢に出た。自陣深い位置の中田英からトップ下のMF中村を経由して展開。前半12分には右MF駒野のクロスをファーサイドに駆け上がった中田英が落とし、FW柳沢がシュート。少ない手数で相手を切り崩す戦いを実践した。だが、後半に入って運動力が低下すると攻守の切り替えもペースダウン。「展開が遅くなって、相手も下がってしまった」と中村。前線に残って得点機会をうかがっていたはずが、ポジションを下げてパスの中継役を担う時間帯を増やさざるを得なかった。
シーズン序盤に言われていたコミュニケーション不足も、ぶり返した。ボール保持率54・7%とアンゴラを圧倒しながら、パスの出し手と受け手の意思疎通が図れずミスが出た。「途中で中だるみした。みんなが自覚しないと変わらない。誰かに言われて改善するものではない」と中田英。今季言い続けてきた課題を再び口にした。
W杯予選を突破した裏側で、改善し切れずにいる多くの問題。ジーコジャパンにとって初心に戻り、新たなステップを目指す上で重要な一戦となった。【山下健二郎】
[2005/11/17/08:50 紙面から]
写真=前半11分、ヘディングシュートを放つ高原
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