横浜GK榎本哲が公式戦3試合完封の堅守で首位キープ
GK榎本哲也(19)の堅守で、横浜が首位の座を守った。主力FW2人を欠いた横浜は後半21分、FKからDF中沢佑二(25)がヘッドで先制。GK榎本哲の再三の好セーブで逃げ切った。3勝1分けで勝ち点10と伸ばした横浜は、仙台を得失点差で上回り首位をキープ。開幕前のオープン戦9試合(4勝5分け)、ナビスコ杯(2勝1分け)を含め、岡田監督就任以来の不敗記録を16試合に伸ばした。
後半41分、スタンドがどよめいた。GK榎本哲が大分FW高松のシュートを左手で止め、さらに大分選手前のこぼれ球を地面に倒れながら右足で蹴り出した。何度もペナルティエリアから飛び出し、大分のカウンター攻撃を「攻めの守り」で完封。中沢の挙げたゴールを守った。主役は19歳。試合後は、初のヒーローインタビューにも呼ばれた。
岡田マリノスの船出を襲ったのが、GKの故障だった。1月30日に榎本達也が左手小指を骨折。昨季全試合出場でリーグ最少失点のGKが離脱し、2番手のベテラン下川も故障した。岡田監督は同じ榎本でも公式戦経験がない「哲也」に託した。磐田との開幕戦こそ2失点したが、DF陣の信頼は試合を重ねるたびに増す。「今日は哲。日に日に育ってるんでね」と、決勝点の中沢が頭をなでた。
周囲も後押しする。尊敬するポーツマスGK川口から届いたビデオレター。日本代表で3月下旬に帰国した際に収録したもので「いろいろためになることがありました」。レジーナ中村にも電話で励まされた。前横浜の先輩たちの期待も背負い、ゴールを死守する。
経験が必須とされるGKで、10代から活躍するのは難しい。過去10代でリーグ戦3試合連続完封を果たしたのは楢崎(名古屋)川口(横浜M)南(柏)の3人だけ。公式戦3連続、リーグ戦でも2試合連続完封している榎本哲は、26日に市原を封じれば3人に並ぶ。
Bチームでの1試合を除き、今季15試合でゴールを守って負けていない。岡田監督も「決定的な場面を2度防ぎ、いいパフォーマンスを見せた。ミスもあるが進歩している」と笑顔。19歳のGKが、不敗マリノスを支えている。【田誠】
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