横浜、苦手東京に快勝
横浜が暫定首位に立った。MF佐藤由紀彦(27)が古巣の東京を相手に2得点に絡む活躍をみせ、3−2の勝利に貢献した。前半5分に右サイドから絶妙のクロスを上げ、FW久保竜彦(26)が本拠地初となるゴールを決めて先制。同点にされたが前半終了間際に安永、遠藤が連続得点を決め、東京を突き放した。昨季まで1勝3敗2分けと苦手の相手に完勝。鹿島が引き分けたため、勝ち点17で暫定首位に躍り出た。監督交代の東京Vは清水に1−2と競り負け6連敗で最下位脱出はならなかった。
もう苦手なんて言わせない。東京から移籍してきた佐藤由が、古巣粉砕、暫定首位の立役者となった。初対戦から3連敗するなど、昨季まで1勝3敗2分けと勝てない相手。しかし、この日は横浜が試合を支配した。チームを引っ張ったのが、佐藤由だった。
「正直、東京だけには絶対負けたくない気持ちだった」。昨季終了後、東京から移籍。今年3月のナビスコ杯での対決はあるが、リーグ戦は違う。新天地で開花した黄金の右足。前半5分に早く真価を発揮した。
右サイドで遠藤のパスを受けると、ゴール前でDF2人に囲まれた久保の位置を確認した。相手GKとの距離。低く、速いクロスを「僕のメッセージとして送りました」。ピンポイントのクロスを久保がDFの間から鋭い飛び出しで押し込む。練習で何度も久保とタイミングのずれ、呼吸を合わせて精度を高めていた。欧州サッカーのビデオで研究した「ベッカムばり」の右クロスで、試合の主導権を引き寄せた。
不動の右サイドだった佐藤由も昨季は控えの日々。横浜からレンタル移籍してきた五輪代表MF石川にポジションを奪われた。「正直つらい時期を過ごしたこともあった。でも常に前を向いてやっていたら誰かが見てくれる。マリノスに来てチャンスをもらった」。この日は途中出場の石川がチャンスに絡めず、逆に佐藤由の動きが光った。
久保とともに、息を吹き返したように右サイドを暴れ回っている。まさに、復活のシーズン。「この1年? そんな26歳でしたね」。今日11日、27歳の誕生日を迎える。【田誠】
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