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2003年10月5日付紙面から
横浜FW久保の先制弾守り首位決戦に勝利
<第9節>横浜 1−0 市原
宿敵を倒した。借りは返した。勝ち点15で並んでいた市原との首位決戦で横浜は1−0で競り勝ち、首位の座をキープした。前半19分、FW久保竜彦(27)がFKから先制点を挙げ、この1点を死守した。久保が得点した試合は、これで第1ステージ(S)から8連勝。前日3日、急性腰痛症(ぎっくり腰)でリタイアした日本代表DF松田直樹(26)の穴も、守備陣が見事にカバーし完全Vへ大きく前進した。また仙台は1−0でG大阪に勝ち、リーグ戦では4月19日以来20試合ぶりの勝利を手にした。
たった1本のシュートで勝利を呼び込む。ここ一番で発揮する勝負強さ。横浜に貴重な白星をもたらしたのはまたも久保だった。勝ち点15で並ぶ首位決戦。互いにけん制し合い、どんよりした空気の中で時計の針は進んでいった。そして前半19分、横浜のFK。佐藤由のボールはゴール前へ。柳のヘッドに合わせたように見えたが、後方にいた久保が左足で押し込んだ。市原DFを引きつけた柳。瞬時に反応した久保。絶妙のコンビネーションが生んだゴールが、そのままV弾となった。
この日の久保のシュートは、この1本だけ。それでも第1Sから得点した試合はこれで8戦全勝。不敗のストライカーが決めた時点で「勝負の針」は一気に横浜へと進んでいった。勝利への強い意志。第1Sで1−3と完敗した市原戦を前に、公言していた岡田流「マニフェスト」も見事に果した。
「1回負けてる相手には絶対負けたくないんだよ」。苦手意識を消せ、とミーティングでも選手に説いた。第1Sは優勝したが3敗した。黒星を喫した浦和、柏には第2Sで快勝でお返し。最後に残る3チーム目が公式戦4連敗中の市原だった。「ジェフには完敗してたから、順位に関係なくどうしても勝ちたかった。一人ひとりが集中して最後まで相手のパワープレーに耐えてくれた」。岡田監督は主将松田の穴を埋めた河合や守備リーダーの中沢らDF陣を絶賛した。
残りは6試合。「選手もだいぶ、疲れてる」と岡田監督は今日5日から初の3連休を与える予定で、ラストスパートへの準備もぬかりない。「まだ混戦は続くと思うよ」と話すが、完全Vが確実に視界に入ってきた。【田 誠】
GK榎本、完封で通算防御率歴代1位
横浜GK榎本達也(24)が4日の市原戦でゴールを守り切り、通算防御率の歴代1位に躍り出た。この試合まで2位だった榎本達は今回の完封で0・87(1試合あたりの平均失点)となり元磐田ヴァンズワムの0・885を抜いた。
大事な首位攻防戦。しかも横浜は松田が欠場だったが「佑二(中沢)が(市原FW)崔をしっかり守ってくれた。竜二(河合)も1対1で競り負けなかった」とDFとの連係の完封勝利となった。今季は第1Sの開幕前に骨折して出遅れたが途中から復帰し、これで出場した13試合でチームは10勝3分けと不敗記録も続く。「この1勝は大きいと思う」。個人記録以上にチームの勝利に喜んでいた。
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▼第4節以降、5節連続で前節までの首位が勝てない状況が続いていたが、横浜が止めた。市原が負けたのを皮切りに、鹿島、名古屋が次々に引き分けていた。J1で首位が最も長い間勝てなかったは97年第1ステージ4〜9節の「6節連続」で、今回横浜が勝てなければ、この記録に並ぶところだった。
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