

歓喜サポーター、浦和駅前を“占拠”
<名古屋2−1浦和>◇11月20日◇駒場
かつて「Jリーグのお荷物」と呼ばれた浦和がついに頂点に到達した20日、1000人以上の浦和サポーターが応援歌を絶叫しながら、JR浦和駅西口の飲食店街を練り歩いた。「ウィー・アー・レッズ」コールは夜半まで響き、路上ではビールかけ、爆竹、発煙筒…。埼玉県警は過去最大の100人態勢で警戒にあたった。
浦和の夜が燃えた。ビールかけでびしょびしょになった赤いユニホームを着た1000人以上のサポーターが、JR浦和駅西口の飲食店街を“占拠”した。汗とビールのにおいが充満した路上では各所で断続的にビールかけが行われ、無数の赤いチームフラッグが躍る。「ウィー・アー・レッズ」「浦和レッズ」の大合唱は夜半まで続いた。
長い「お荷物」扱いの日々。12年目の初優勝に、伊勢丹浦和店周辺から自然発生的にサポーターの祝勝大行進も始まった。真っ赤な行列は大合唱しながら、飲食店街を練り歩き始め、スーツの男性や制服の学生も、抱き合いながら加わった。民家の2階から顔を出した高齢の女性も、赤い行列に手を振って初優勝を喜んだ。女性会社員(24)は「おじいちゃんもおばあちゃんも、子供も町中が喜んでる。浦和は本当に地元に愛されているチーム。優勝してよかった」と涙を流した。
一部ではエスカレートしたファンもいた。数十人のサポーターが群衆の中で発煙筒をたき、赤い火を振り回した。煙と赤い光の中、行列の頭上に花火も打ち上げられた。飲食店街を抜け、市内を走る旧中山道(県道64号)に出た行列は、車道にあふれ、車は一時片側通行止めになった。男性ファンが民家の敷地内に立ち入り、高い塀の上で発煙筒を振り回し、警官に制止された。群衆の中を通行する乗用車をブーイングを繰り返しながら取り囲むファンもいた。
過去最大の100人態勢で警戒にあたった浦和署は、火災被害防止に午後10時をもって爆竹、花火を禁止させた。サポーター団体も暴徒化阻止に「地元に迷惑をかけるな」と繰り返し呼びかけた。騒ぎは続いた、だが、日本一を自負するサポーターたちは被害届、逮捕者は出さなかった。
[2004年11月21日付紙面から]
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