松井代表残る!美しすぎる2発/フランス
<フランスリーグ:ルマン3−1トロワ>◇21日◇トロワ
フランスリーグのルマンMF松井大輔(24)が、アクロバチックな「曲芸弾」で、日本代表欧州組今季初の、リーグ戦1試合2発を決めた。アウエーのトロワ戦で、前半31分に味方のシュートを右足ヒールで合わせると、その4分後には、ゴール正面の浮き球を、豪快に左足ボレーで決めた。松井にとって、フランス移籍後初の1試合2発。残り5カ月を切ったW杯ドイツ大会に向け、強烈にアピールした。
その、あまりにも美しいゴールに間近で見ていたチームメートが驚いた。前半31分、MFトーマがゴール前の混戦に向かってシュート。そのボールに、松井はDFの間を割って飛び込んだ。またの下をボールが通過しようとした瞬間、右足のヒールを振り抜く。かかとが軸足の左足に交差するほどの勢いで放たれたシュートは、GKとポストのわずかなすき間を縫って、ゴール左隅に吸い込まれた。
曲芸弾のお後は、驚がく弾。4分後の一撃は、さらにすさまじかった。MFホーテクールがヘディングで上げたゴール中央への浮き球に素早く反応。やや半身の体勢から、左足を精いっぱい伸ばして蹴った。しなやかな身のこなしで左足から放たれたボールは、ゴール左上に突き刺さった。
プレー同様、試合後は舌も滑らかだった。「3ゴールを狙ったんだけど。監督からもハーフタイムに入れろと言われた」。狙っていたハットトリックこそ逃したが、地元紙も絶賛した電光石火の2発だった。日本代表の05年最終戦となったアンゴラ戦でも、ドロー寸前にヘッドで代表初ゴールの決勝弾。アシストのイメージが先行するが、2部から1部へとステップアップする中で「ゴールを狙えるMF」に成長した。
持ち前の高い技術に依存し過ぎず、シンプルに得点を狙う。欧州で生き抜くすべを実証する、今季の日本代表欧州組初の1試合2得点。そんな数字以上に、フランス人の記憶にも残りそうな鮮烈な2発だった。日本代表生き残り戦線にかける松井の両足は、ジャックナイフのごとく急速に切れ味を増していく。
[2006/1/23/11:52 紙面から]
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